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前橋育英が米子北とのプレミア対決制して1回戦突破!“2年連続先制弾”のオノノジュ慶吏は負傷交代のアクシデント

ゲキサカ / 2024年12月30日 20時54分

前橋育英高はFW佐藤耕太が追加点。2-0で勝利した。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.29 高校選手権1回戦 前橋育英2-0米子北 駒沢]

 第103回全国高校サッカー選手権の1回戦が29日に行われ、駒沢陸上競技場の第1試合では前橋育英高(群馬)が米子北高(鳥取)を下して、2回戦に進出した。31日に行う次戦では、このあと行う愛工大名電高(愛知)と明誠高(島根)の勝者と対戦する。

 1回戦屈指の好カードと注目された東西のプレミア勢対決は、群馬のタイガー軍団が制した。立ち上がりからボールを支配しながらゲームを進める前橋育英と、堅守からスピード豊かな前線に素早くボールを送るカウンターサッカーで好機を伺う米子北ががっぷり四つで組み合う。

 しかし先制点を決めたのは前橋育英だった。中盤でボールをカットすると、MF柴野快仁(2年)の右サイドへの展開から、DF瀧口眞大(2年)がニアに鋭いボールを入れる。これに走り込んだFWオノノジュ慶吏(3年)が倒れ込みながらワンタッチで合わせてスコアを動かした。

 オノノジュは昨年の高校選手権でも1回戦の立正大淞南戦で先制点を含む2ゴールを記録。今季、プレミアリーグEASTで得点ランキングトップタイの10得点を決めて帰ってきた実力をいきなり見せつけた。

 反撃したい米子北も18分、浮き球を繋ぐと、MF柴野惺(3年)がヘディングでそらしたボールでFW鈴木颯人(3年)が裏に抜ける。相手のカバーに遭うが、エリア手前から右足を振る。しかしシュートはわずかに左に外れていった。

 ただ前半終了間際に前橋育英にアクシデントが襲う。先制点を決めていたオノノジュが腰あたりを痛めてしまい交代を要求。MF白井誠也(2年)が投入され右サイドに入り、MF黒沢佑晟(3年)が左に回る。そして左MFのMF平林尊琉(2年)がFWに入る変更を余儀なくされた。

 しかし後半、交代で入った白井が会場を沸かせるプレーをみせる。19分、自陣でボールをキープした白井は3人を抜く巧みなドリブルで相手陣内に侵入。右サイドにスルーパスを出すと、瀧口のグラウンダーのクロスにFW佐藤耕太(3年)が合わせて、前橋育英がリードを2点に広げた。

 何とかリズムを変えたい米子北は前線のメンバーを入れ替えながらゲームを進める。後半30分には10番MF山下一圭(2年)や11番MF西尾潤星(3年)を下げて勝負に出るが、前橋育英の守備網をこじ開けることができない。試合はこのまま前橋育英の2-0勝利で終了。今夏のインターハイで4強に進出した米子北の冬は、1回戦で姿を消すことになった。

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