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初出場の龍谷富山がPK戦を制し歴史的勝利!! 那覇西は内容で圧倒するも涙の敗退…

ゲキサカ / 2024年12月29日 17時30分

PK戦の末に龍谷富山高(富山)が那覇西高(沖縄)に勝利した(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.29 選手権1回戦 龍谷富山高 0-0(PK5-4) 那覇西高 西が丘]

「那覇西さんがあまりにも強すぎた」。濱辺哲監督がそう面食らったように、県勢最多18回目の出場歴を誇る那覇西高(沖縄)が、初出場の龍谷富山高(富山)を立ち上がりから飲み込んでいく。

 那覇西は、守備の要であり、セットプレーのキッカーも務めるDF亀田安澄(3年)がチャンスを演出。186cmのMFチメズ・ビクター・チュクンマ(3年)をターゲットにCKから次々とゴールにせまる。チメズのヘディングが龍谷富山ゴールを幾度となく襲うが、得点には至らない。

 立ち上がりから終始相手を圧倒していた那覇西だが、今大会が指揮官、選手にとって初めての選手権となる。運天直樹監督は昨年に那覇西の監督となったばかり。那覇西自体が4年ぶりの選手権出場ということで、在校生にも選手権を知る選手はいない。未知の選手権ということもあって、普段のつなぐサッカーから長いボール主体の戦術へとシフト。セットプレーではチャンスが続くも、流れの中では県予選5試合32得点の攻撃力を発揮できない時間が続く。

 押し込まれる展開を強いられていた龍谷富山は、それでも攻守の柱が打開をはかる。敵陣でのFKで、主将でエースのFW横山旺世(3年)が入れたクロスを、DF宮林渉(3年)がヘディングで合わせる。ゴール左上をとらえたシュートは、GK金城青空(2年)の好セーブに阻まれてしまった。

 0-0で推移していた試合終盤、龍谷富山の最終ラインを支えていた宮林が、2度目の警告で退場処分に。後半アディショナルタイムには、那覇西のFW仲村悠里(3年)に、抜け出せば1点という好機をつくられたが、GK吉田啓剛(2年)が果敢に飛び出してピンチをしのいだ。

 試合は80分で決着がつかず、PK戦にもつれ込む。先行の那覇西は、ケガのためベンチスタートとなったDF上地克幸(3年)に代わってキャプテンマークを巻いたFW與古田頼(3年)が成功。與古田はキャプテンマークをGK金城へと託した。

 今夏のインターハイ予選でPK戦で敗れていた龍谷富山の濱辺監督は、その試合でPKを失敗していたDF小坂力也(3年)を3番手に指名。本来は1番手の宮林に代えて横山を1番手に起用し、5番手にはGKの吉田を指名する。そして、4-4で迎えた5番手の吉田が「決めていた」というゴール左隅へのシュートを成功。5-4でPK戦を制し、龍谷富山が選手権初勝利を刻んだ。

 龍谷富山の濱辺監督は、高校時代は本田裕一郎監督率いる習志野高(千葉)でプレー。2学年上は廣山望、福田健二らを擁してインターハイで全国優勝した代、1学年下は玉田圭司らがいる代だが、3年間選手権とは縁がなかった。「夢しかない。現実じゃないような感じです」。濱辺監督は初めての選手権を笑顔で振り返った。

(取材・文 奥山典幸)
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