豪州ルーツ持つ長身CBが“地元”埼玉凱旋…長崎総大附DF島田俐亜武は親元離れた日々に「一人の男として強くなれた」
ゲキサカ / 2024年12月31日 19時17分
[12.29 選手権1回戦 正智深谷高 2-1 長崎総合科学大附高 NACK]
185cmの上背と恵まれた跳躍力で迫力あふれる空中戦を繰り広げた長崎総合科学大附高DF島田俐亜武(3年=クラブレジェンド熊谷)だったが、チームを勝利に導くことはできなかった。試合後には「得意な空中戦では結構勝てたけど、試合に勝てなかったのでまだまだだなと感じた」と力不足を口にした。
オーストラリア人の父親と日本人の母親のもとに生まれ、小学4年生までオーストラリアで暮らしていた島田にとって、埼玉県は小学5年生から中学時代を過ごした地元。この日は「友達や、家族と親戚も来てくれていたので絶対に勝ちたかった」という念願の凱旋試合だった。
特に両親が離婚して以降、自身のサッカー人生を支えてくれた母親への感謝は人一倍。「リアム」の名は母親がこだわってつけてくれたもので「自分でもすごく気に入っている」といい、その名を日本中に知らしめるためにも今大会へのモチベーションは高かった。
だが、埼玉王者の正智深谷を相手に互いに点を取り合う接戦の中、1-2の敗戦。相手の中盤を活用した攻撃に対して「自分が出ていけなかった。そこでインターセプトできていればもっと攻撃につながるところがあった」という反省を残した。
もっとも、親元を離れた長崎での寮生活には感謝も口にした。「キツくて苦しいこともあったけど、3年間頑張ったことは間違いじゃなかったと思う。前は気がすごく強いわけではなかったけど、新しい環境で寮生活をしたり、走り込みをすることで一人の男として強くなれたし、責任を持てるようになった」。この成長を今後のキャリアに活かしていくつもりだ。
卒業後は再び関東に戻り、神奈川大に進学予定。「高校ではビルドアップよりもカウンターの力強いサッカーだけど、大学ではパスサッカーになるので、残り少ない高校生活からそこを身につけて、大学でも最初から出られるように頑張りたい」。転居を繰り返す人生に「冒険は好きなので楽しい3年間だった」と笑顔を見せる18歳は新生活にも前向きに挑んでいく。
(取材・文 竹内達也)
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