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“プレミア得点王”前橋育英オノノジュ慶吏は前半負傷交代も「大丈夫」慶大進学前に「得点王狙えれば」

ゲキサカ / 2024年12月30日 12時8分

“プレミア得点王”前橋育英オノノジュ慶吏は前半負傷交代も「大丈夫」慶大進学前に「得点王狙えれば」

[12.29 高校選手権1回戦 前橋育英2-0米子北 駒沢]

 まさかの前半途中での交代となった。「横腹に相手の膝が入った。今もまだ痛い」。前橋育英は前半39分にエースストライカーのFWオノノジュ慶吏(3年)を途中交代させた。

 ただこの交代は大事を取ってのことのようだ。山田耕介監督が「“痛がり屋さん”なんでね。大丈夫ですよ、次は」と話せば、オノノジュも「大丈夫です。(交代は)全然動けていなかったので、あんなの出していても意味がないみたいな感じだったと思います。3年生になって痛みに耐えられるようになったけど、痛いものは痛い。でも電気を流したり、トレーナーさんもいるので、次の試合に出られるようにしたい」と意欲的だった。

 “プレミア得点王”の肩書を背負って帰ってきた選手権で、いきなり結果を残した。前半19分、DF瀧口眞大(2年)の右クロスにニアに走り込むと、体勢を崩しながらもワンタッチで当てて、コースを変えて流し込む。「ちょっとパスがずれていたと思うけど、ゴールを決める執念。逆にギリギリで当たったからこそ、GKも意表を突かれたと思う」。執念が勝ったゴールに胸を張る。

 オノノジュは2年生で出場した昨年度の高校選手権1回戦の立正大淞南戦でも、先制点を含む2ゴールを記録した。しかし2回戦では無得点に終わって、チームも神戸弘陵に敗戦。「去年は2年生で先輩に気を遣う部分があったけど、今年は最上級生としてチームを引っ張っていきたい」と思いが強いことを明かす。

 中学時代に所属したFC東京U-15むさしで一緒にプレーしたMF佐藤龍之介はFC東京で高校2年生でプロ契約。FW山口太陽も来季のトップチーム昇格を決めている。佐藤からは昨年度の高校選手権のあとや、プレミアリーグで得点王を獲った際など、頻繁に“いじり”のLINEが入るという。「自分はユースにも上がれなかったけど、一緒にサッカーしていた選手がプロになって、活躍している。いい刺激になっているし、自分もその舞台に早く行きたい」。

 慶應義塾大のfit入試を受験。法学部政治学科に合格しており、来年からはソッカー部に入部する。大学サッカーに弾みをつけるためにも、今大会での飛躍を誓う。「今日ゴールを決めたからこそ、次も、その次も決めたいという思いがあります。何点とかはないけど、チームの勝利に貢献できるゴールが一番。そのうえで得点王も狙えればいい」。ナイジェリアにルーツを持つ点取り屋の高校サッカー最後の戦いが始まった。

(取材・文 児玉幸洋)
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