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[MOM4985]札幌大谷FW真浦劉(3年)_弱気な自分は夏のあの日に置いてきた。11番のストライカーが感謝と恩返しの「3年間のベストゴール」!

ゲキサカ / 2024年12月30日 18時42分

巧みなヘディングで先制点を奪った札幌大谷高FW真浦劉(3年、11番)(写真協力=高校サッカー年鑑)

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 携えた感覚は、この晴れ舞台でより研ぎ澄まされる。はっきりと湧き上がったイメージを実現すべく、マーカーと駆け引きしながら、自分のエリアへと飛び込んでいく。ボールが頭に当たった瞬間に、もうゴールは確信していた。

「良いところにシュートが入って良かったなと思います。この3年間を振り返ってもベストゴールかなと。それを今日に持って来れたのも嬉しかったです。本当に気持ち良いゴールでした」。

 札幌大谷高(北海道)の11番を背負った献身的なストライカー。FW真浦劉(3年=アプリーレ札幌U-15出身)が全国の舞台で奪ったパーフェクトな得点は、多くの人への感謝を形にした最高の一撃だった。


 前半はなかなかチャンスが巡ってこなかった。高校最後となる選手権の初戦。寒川高(香川)との一戦は少しずつ札幌大谷がゲームリズムを引き寄せたものの、前線で構える真浦に良い形でボールは入ってこない。得意のロングスローで会場を沸かせる場面はあったが、シュートを放つことなく最初の40分間が経過する。

 後半13分。その時はやってくる。MF曽我部修羽(3年)、MF松本陽翔(3年)とボールが周り、左サイドバックのDF瀬山晴也(3年)が中央を窺うと、2人のイメージは一瞬で共有される。

「自分より前にディフェンスの選手がいたんですけど、その人より前に入ったら、相手は触れないと思って」ニアへと飛び込み、マーカーの前に潜り込む。既にゴールキーパーの位置も確認済み。シュートコースも、もう頭の中には完璧に思い描いていた。

「キーパーもクロスを警戒して中にいたので、ファーががら空きになっていて、あとは『そこに流せればいいな』という感じで流したら、良いところに飛んでいきましたね」。真浦が頭でコースを変えたボールは、右スミのゴールネットへ綺麗に吸い込まれる。

 自身にとっても全国大会での貴重な初ゴールは、今まで支えてきてくれた家族への恩返しの側面もとにかく強かったという。「家族にはなかなか感謝を伝えてこれなかったですし、親も『選手権は夢の舞台だった』と言ってくれているので、今まで支えてくれた家族への恩返しも含めて、こういうところでゴールを決められて親孝行になったのかなと思います」。

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