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最後の選手権は4G2Aで終焉…世界へ発つ日章学園FW高岡伶颯「苦しい時期が来る、それがないとサッカーは面白くない」

ゲキサカ / 2024年12月31日 23時10分

キャプテンとしても日章学園高を牽引したFW高岡伶颯(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 矢板中央高 2-1 日章学園高 フクアリ]

 初戦で選手権初ゴールを含む3ゴール2アシスト。高卒でサウサンプトン内定の看板に偽りなしの活躍を見せた日章学園高(宮崎)のFW高岡伶颯(3年)は、2回戦でもゴールネットを揺らした。

 矢板中央高(栃木)に1点を先行された前半25分、中盤に下がった高岡が相手からボールを奪うと、MF小峠魅藍(3年)、FW水田祥太朗(3年)とつながり、左サイドのMF有働嵩常(3年)に展開。有働がスピードで左サイドを切り裂いて中央に入れると、矢板中央DFの間で顔出した高岡が押し込む。2試合連続、大会4得点目で同点に追いついた。
 
 前半のシュート2本のうち1本をものにした高岡は、1-1で入った後半にギアを上げる。後半で5本のシュートを放つ。ゴールポストに嫌われたシュートもあれば、ゴールライン上でDFにかき出されたシュートもあった。チャンスメイクもこなし、ドリブル突破から味方に通した決定的なスルーパスもあった。それでも2点目は遠かった。反対に、後半20分、矢板中央に2点目を許し、これが決勝点に。チームを牽引したエースであり、キャプテンは、試合後にスタンドで応援している仲間たちの前で涙に暮れた。

「抑えるのは自分がキーマンになるとも言われていた」。矢板中央の3バック中央に入ったDF佐藤快風(3年)は、相手のスーパーエース封じの重責を担っていた。「高岡選手は常にサイドにいる選手でもないですし、常にゴール前、貪欲にゴールを狙ってくる選手。自分たちはそういう選手が大好物ですし、矢板中央としてそういう選手に勝ってきた」。堅守で鳴らてきた矢板中央が警戒しながらも高岡が1点を奪ったことについては、舌を巻いた。

 三股町立三股中から入学してから、3年間指導した原啓太監督は、「点を取ってくれましたし、シュートが(ゴールポストに)嫌われたところもありますけど、 今日も多分10本近く1人でシュートを打ってくれたりはしていると思うので、エネルギッシュなプレーというか、観客とか周りを引き付けるようなプレーは今日も変わらずできていたと思う。ここで敗退しますけど、素晴らしいキャプテンだし、素晴らしいサッカー選手じゃないかと思います」とエースに最大級の賛辞を送る。「今後は精一杯彼のキャリアがうまくいくように応援してあげたい」と旅立つ高岡へエールを送った。

 最後の選手権で2試合4ゴール2アシストと結果を示したストライカー。次の舞台は世界だ。「どこに行っても自分に苦しい時期が来ると思うので、それがないとサッカーは面白くないので。うまくいくことだけが全てじゃない」。3年間の高校サッカーが終わり、高岡の新たな挑戦がはじまる。

(取材・文 奥山典幸)
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