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[MOM4995]矢板中央FW加藤神人(3年)_「見えたら打て!」の選手権初シュートはスーパーミドル弾

ゲキサカ / 2024年12月31日 23時22分

矢板中央高の2トップで先発した加藤神人(3年=ガンバ大阪門真ジュニアユース)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

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[12.31 選手権2回戦 矢板中央高 2-1 日章学園高 フクアリ]

「自分のところに転がってきて、監督が練習から『見えたら打て!』と言っていたので、コースが見えてイメージ通りに打てました」

 矢板中央高(栃木)に先制点をもたらしたのは、FW加藤神人(3年)のスーパーミドルだった。前半13分、MF田中晴喜(3年)のロングスローが相手PAまで到達すると、ヘディングが続いてゴール中央の加藤の前にボールはこぼれる。20m以上のミドルレンジから振り抜かれた弾丸のようなシュートは、日章学園ゴールに突き刺さった。

 昨年度の選手権はメンバー外。今年度はメンバー入りを果たした加藤は、1回戦の岡山学芸館高(岡山)戦で先発、しかし0-0で迎えたハーフタイムで交代となっていた。記録したシュートはゼロ。「1回戦はホント何もできなくて悔しい思いがあって、得点だけを狙って2試合目は挑みました」。選手権での初シュートがうれしい初ゴールとなった。

 幸先よく先制した矢板中央だが、相手の日章学園高(宮崎)には超高校級ストライカーのFW高岡伶颯(3年)がいる。いざピッチで対戦して、強さを痛感した日章学園の中でも、高岡は「別格」だった。「外で見るより、上手さと速さ」を感じたという加藤。警戒を高めていたが、前半のうちに高岡に同点ゴールを許してしまう。

 それでも後半には加藤に代わってピッチに入った FW朴大温(3年)が勝ち越し弾を奪い、守っては日章学園の反撃をおさえて勝利。高橋健二監督は、「高岡くんをはじめ攻撃陣にタレントが揃っていて、どうしてもそこに時間かけるとか、気持ちが全部そこに来ていて、よくそこから切り替えて攻撃に行けたなっていう、本当に選手たちをほめてあげたい」と称えた。

 選手層の厚さを見せつつ、3大会ぶりとなる3回戦に駒を進めた矢板中央。「空中戦があまり勝てていなかった」と次戦への反省点を口にする加藤は、大会得点王と日本一を目指す。1月2日に行われる3回戦では、上田西高(長野)と激突する。

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(取材・文 奥山典幸)
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