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4強入りで旋風起こした上田西、7年ぶり選手権勝利! 徳島市立は3大会連続初戦の壁に阻まれる…

ゲキサカ / 2025年1月1日 7時0分

勝利にわく上田西高イレブン(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 上田西高 2-1 徳島市立高 フクアリ]

 フクダ電子アリーナでの選手権2回戦第2試合、2回戦からの登場となったのは、7年前の第96回大会にベスト4まで駆け上がった上田西高(長野)と、2大会連続で初戦で敗退し雪辱に燃える徳島市立高(徳島)だ。

 開始2分も経たないうちに左SBの和泉亮哉(3年)がシュートを放つなど、いい試合への入りを見せたのは上田西。セカンドボールも回収してボール支配率を上げていくと、同11分にはFW藤江侑生(3年)のクロスにニアへ飛び込んだFW徳間陽向(3年)がダイレクトで合わせたが、GK李ハソン(2年)の好守に阻まれてしまう。

 敵陣で獲得したFKをMF山口凜太朗(3年)が直接狙いリズムをつかんだ徳島市立は、直後に流れの中から決定機を創出する。中盤でマイボールをすると、左サイドのMF牛尾律貴(2年)へ展開。PA中央のFW鈴木悠哉(3年)は胸トラップで牛尾のクロスを処理すると、DFを1人かわしてシュートまで持ち込んだが、GK牧野長太朗(3年)の好セーブにあってしまう。さらに19分にもロングボールに抜け出したFW岡快吏(3年)がGK牧野より先にボールにタッチすると、無人のゴールへシュートを狙ったが枠をとらえることはできなかった。

 すると、2つの被決定機をしのいだ上田西がスコアを動かす。前半24分、GK牧野からのロングボールがPA手前の徳間にわたると、徳間の横パスが中央のFW松本翔琉(3年)に通る。松本はスライディングにきたDFをかわすと、クリアを試みた徳島市立DFのボールが松本の左足にあたり、ボールはゴールへと吸い込まれた。

 畳み掛ける上田西は、松本が左サイドから入れたクロスを、FW高橋亮雅(3年)がニアでさわってゴールネットを揺らす。高橋はピッチに投入されてから40秒足らず、ファーストタッチでの得点となった。 

 前半は9本のシュートを放った上田西だったが、後半はペースを落とし、終盤には徳島市立に押し込まれる形に。徳島市立の攻勢が実を結んだのは後半AT5分、DF藤川琉偉(3年)の左足ミドルがディフレクションしてゴールイン。1点を返した直後にタイムアップの笛が鳴った。

 敗れた徳島市立の河野博幸監督にとって悔やまれるのは、試合運びだ。「ボールも上手く動かせず、入らないといけないポジションに入れてなかったりとか、そんなことが多々あったので。そういうゲームの運び方とか、そういうところをもうちょっと考えてあげたらよかったのかなっていう部分もあります」と試合を振り返った。

 一方、7年ぶりに選手権に還ってきた上田西の白尾秀人監督は、「練習試合をいろんなところとやったのが大きいと思います。大学で、山梨学院大さんだったり、東京国際大さんだったりとか、ハイレベルのところとやると選手も運動量だったりスピード感が全部変わったので、いろいろな経験をさせていただいたので、選手たちが一層パワーアップしたかなと思っています」と全国でも戦える手応えを口にした。

 上田西の次戦は1月2日、ベスト8入りを懸けて矢板中央高(栃木)と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)
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