札幌大谷の戦いに会場どよめく…好セーブ連発のGK高路地琉葦「日本一のチームに絶対に勝つと」
ゲキサカ / 2025年1月1日 16時31分
[12.31 選手権2回戦 札幌大谷 1-2 大津 柏の葉]
思っていた展開と違う。“高校年代日本一”大津高の圧勝を見込んでいた観客は、その予想を見事に裏切られた。
清水隆行監督が「めちゃめちゃ強い」「10点入ってもおかしくなかった」と脱帽したように、開始から高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2024王者に攻め込まれた札幌大谷高だったが、粘り強いディフェンスでしのぎつつ、持ち味のパスサッカーで応戦。後半に2失点を喫した後も崩れず、徐々にスタンドの一般観衆を味方につけると、アディショナルタイムに1点を返して優勝候補を追い詰めた。
「よく耐えたなと思って、本当に選手たちが。粘り強くそれぞれが80分間、もちろん(PK戦の末に勝った)1回戦の疲労もある中で、しっかり最後まで走り切ったところが本当にすごいなと思いました」(清水監督)
この好ゲームを最後尾で支えたのがGK高路地琉葦(3年)だ。「プレミアを獲った日本一のチームに、自分が全部止めて絶対に勝って、流経さんとの3回戦に進むと思っていました」。まずは前半11分、CKの流れから至近距離で打たれたシュートを左足1本でビッグセーブ。その後も大津の猛攻を浴びる中で安定したシュートストップを続け、前半はゴールを許さなかった。
しかし後半11分、清水エスパルス加入が内定している大津MF嶋本悠大(3年)のCKから先制弾を献上。同20分にはサイド攻撃を防ぎ切れず、嶋本に追加点を奪われた。「セットプレーだったり、クロスの対応の詰めがまだまだ甘くて、全国のトップレベルの相手になると、そういうひとつのところで失点につながってしまう」。大津との差を痛感した高路地だったが、終盤に会場を大きくどよめかせた。
後半37分に迎えたPKのピンチ。大津エースストライカーのFW山下景司(3年)がゴール左下に放ったシュートを読み、右手で止めてみせた。
もともとPKストップを得意とする高路地は、14人目までもつれた1回戦の寒川高戦(1-1、PK12-11)で「自分の思ったパフォーマンスを出せなかった」というが、今回は「それもしっかりと反省して、PKになっても慌てずに深呼吸をして自分の時間を作れて、その中でちょっとフェイントをかけるような形で、自分のゾーンに持っていけたので、しっかりと止めることができました」。まだ試合を終わらせるわけにはいかない。チームは高路地のビッグプレーに応え、終了間際にMF中村哲爾(2年)のゴールで1点差に迫った。
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