プレミアリーグとの2冠狙う大津は3回戦で流経大柏とのビッグマッチ。「一歩も引かないように」「しっかりチャレンジしたい」
ゲキサカ / 2025年1月1日 18時54分
[12.31 選手権2回戦 札幌大谷高 1-2大津高 柏の葉]
24年プレミアリーグファイナル優勝の大津高(熊本)が、プレミア勢対決となる3回戦へ進出した。前半から最前線のプレミアリーグWEST得点王FW山下景司(3年)と184cmMF兼松将(3年)を活用しながら分厚い攻撃。山城朋大監督は「なかなか点は入らなかったですけど、いい形でシュートまで行くシーンもあったので、とにかく継続してやり続けることが鍵になるかなと思っていました」。そして、後半11分、MF嶋本悠大(3年、清水内定)の高精度CKから先制点を奪う。
さらに20分、MF舛井悠悟(3年)の縦突破とクロスから嶋本が追加点をマーク。山城監督はハーフタイムに「(前半、)ラストパスが合ってない部分があったので、もうちょっとゴール前のところは最後一工夫をやって欲しいなっていう話をして、舛井のところもアバウトなボールを入れるタイミングもいいけど、見れるところはしっかり人を見てパスを出してくれ、っていうことは言っていました」という。その指示通りのプレーを選手たちが表現し、札幌大谷を突き放した。
後半37分には、舛井がPKを獲得。山下のPKを止められて3点目を奪えず、逆に試合終了間際に今大会初失点を喫してしまった。それでも、全体的に対策通りの安定した守備も見せて勝利。山城監督は「いい形で点が取れて、ちょっと最後にPK外したりとか、余計な失点があって、ツメの甘さがありましたけれど、(力のある札幌大谷を)上手く乗り越えられて良かったかなと思います」と頷いていた。
大津は今季、高体連チームとして初めてプレミアリーグWEST優勝。さらに、プレミアリーグEAST優勝の横浜FCユースとのプレミアリーグファイナルを3-0で制し、高体連チームでは流通経済大柏高(千葉、2013年)、青森山田高(青森、2016、2019、2023年)に続く“高校年代真の日本一”に輝いた。嶋本やCB五嶋夏生主将(3年)ら下級生時からの主力を半数残していることは確かだが、熊本の公立校が課題を一つ一つクリアしながら個性とチーム力を磨き上げて快挙を達成。五嶋が「(サブ組の選手も含めて)全員が試合に出たいっていう思いを持って取り組めてるっていうのが今年のチームの良さですし、優勝にも繋がったかなっていう風に思います」と説明する姿勢も優勝の原動力だった。
今大会の優勝候補に挙げられている大津の3回戦の対戦相手は、プレミアリーグ優勝を経験している名門・流経大柏だ。この日の初戦で九州の強豪、佐賀東高(佐賀)に5-0で快勝。24年度プレミアリーグEASTでは開幕7試合を5勝2分で首位を快走するなど、最終的に高体連チーム最上位の4位に食い込んでいる。
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