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矢板中央を彷彿とさせる上田西、粘り強く“本家”に勝利して7年ぶりの8強入り!!

ゲキサカ / 2025年1月2日 21時55分

上田西高(長野)が今大会初完封で準々決勝へ(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 矢板中央高 0-2 上田西高 フクアリ]

 攻撃サッカーを標ぼうする矢板中央高(栃木)に対し、体を張ってチーム一丸で守り数少ないチャンスを狙う上田西高(長野)。ゴールライン上で上田西の選手がクリアをする姿は、矢板中央の高橋監督をして「昔の矢板を見ているようだった」と言わしめるほど。セットプレーから2ゴールを奪い、守ってはゼロでおさえた上田西が、ベスト8進出をはたした。 

 試合は序盤から動きを見せる。まずは赤と黒の矢板中央。開始2分、右サイドのスペースに蹴り込んだボールにFW堀内凰希(3年)が反応すると、マークについたDF東風谷崇太(3年)を振り切ってPAへ、東風谷が後ろから引っかけると主審はPKの判定を示す。キッカーはMF渡部嶺斗(3年)が務めるも、ゴール右隅を狙ったシュートはGK牧野長太朗(3年)にブロックされてしまう。

 矢板中央は5分にもロングボールからチャンス。MF平野巧(2年)が背後に入れたボールをFW加藤神人(3年)がダイレクトで叩いたが、これもGK牧野のセーブにあった。

 攻勢を受ける形になっていた黄色と青の上田西だが、最初のチャンスをものにする。前半11分、右サイドからのFW松本翔琉(3年)のロングスローは矢板中央守備陣に跳ね返されるが、松本の足元におさまる。右サイドで3対2の状況をつくると、DF和泉亮哉(3年)が左足でシュートを狙う。ゴール右上に向かったシュートはGK藤間広希(3年)に阻まれるが、こぼれたところを東風谷が押し込んで上田西が均衡を破った。

 ビハインドを追ってからは矢板中央がさらに上田西を押し込んでいく。平野、MF田中晴喜(3年)が中盤をつくっていくが、上田西は松本が低い位置まで下がり、粘り強く応戦する。

 前半の終了間際には左サイドからにクロスを途中出場のMF石塚遥真(3年)が頭で折り返すと、DF小倉煌平(3年)がシュート。上田西DFにあたってゴール前にこぼれると、渡部がゴール右隅を狙ったが、東風谷にゴールライン上でかき出されてしまう。

 矢板中央の高橋健二監督は、ハーフタイムに2枚替え。2回戦の日章学園戦で決勝点を奪ったFW朴大温(3年)とFW山下魁心(3年)のコンビをピッチに送り込んだ。

 互いに交代のカードを切っていくなかで、交代策が奏功したのは上田西だった。白尾秀人監督は後半3分に投入した選手を14分で下げて、DF山浦琉央(3年)を投入。すると、21分には山浦のロングスローからFW柳沢纏(3年)が頭で押し込む。上田西のリードは2点に広がった。

 最後までゴールをこじ開けられなかった矢板中央の高橋監督は「今年攻撃なサッカーをやって、攻撃は確かにしたけど、守備的なチームを崩しきれなかったっていう次の課題ができた」と攻撃サッカーへの再挑戦を誓う。

 一方、勝利した上田西の白尾監督は「1人1人が(元フランス代表の)カンテのように守備をがんばれたので、そこが勝因かと思っています」と選手たちを讃える。中1日で迎える準々決勝の相手は、第2試合の流通経済大柏高(千葉)対大津高(熊本)の勝者だ。「どっちが来ても最強」と白尾監督は構える。

 フクダ電子アリーナでの準々決勝第1試合、上田西と流経大柏の一戦は1月4日12時5分にキックオフだ。

(取材・文 奥山典幸)
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