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プレミア制覇も選手権は2年連続3回戦敗退…大津DF五嶋夏生主将「選手権の悔しさは大学で」

ゲキサカ / 2025年1月2日 23時21分

一時は同点とするゴールを決めた大津DF五嶋夏生(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 流通経済大柏高 2-1 大津高 フクアリ]

 執念の同点ゴールも勝利には結びつかなかった。大津高(熊本)は0-1の後半14分、右CKからこぼれ球を拾ったMF嶋本悠大(3年)が落としたボールをDF五嶋夏生主将(3年)が右足で押し込んだ。

 1-1と試合を振り出しに戻し、得点後はバックスタンドの応援席へ駆け寄った。「応援してくれるチームメイト、家族がいて、あれだけの人に応援されて幸せ者だなと思った」。一気に攻勢を強めた大津だったが、次の1点を奪えず、逆に後半28分、相手のロングパス1本から決勝ゴールを奪われた。

 この日はフェイスガードを着用しての出場だった。山城朋大監督によると、昨年12月31日に行われた2回戦の札幌大谷戦(○2-1)で出血した場面があり、鼻骨を骨折している可能性があるための措置だったという。「本人とも話をして、トレーナーからも行けるだろうということだったので、そこは迷わず起用した」という決意の出場でもあった。

 しかし、結果は2年連続の3回戦敗退。「(選手権は)3年間とも悔しい結果だったけど、この舞台が成長させてくれた」(五嶋)。今季のプレミアリーグWESTでは高体連チームとして初優勝を果たし、プレミアリーグファイナルも制覇。「プレミアリーグを取れて、一つ歴史に名を残せたことは良かった」と、日本一のキャプテンとして高校サッカーから引退する。

「この選手権の悔しさは大学で晴らせたらと思う」。卒業後はエースのFW山下景司(3年)とともに筑波大へ進学予定。「4年後、絶対にプロになりたい」。五嶋は悔しさを噛み締め、きっぱりと言い切った。

(取材・文 西山紘平)
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