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湘南内定の流通経済大柏FW松本果成、ガチャガチャで「キングベルI世」キーホルダーを一発で当てる“豪運”

ゲキサカ / 2025年1月3日 23時50分

リュックサックに湘南のマスコット「キングベルI世」のキーホルダーをつける松本果成

[1.2 選手権3回戦 流通経済大柏2-1大津 フクアリ]

 リュックサックにつけられた湘南のマスコット「キングベルI世」のキーホルダーが気になった。「選手権前に行ったKAMO(サッカーショップ)でJリーグのガチャガチャがあって、回してみようかなと思って回したら一発で出たんです」。卒業後の湘南ベルマーレ入りを決めるFW松本果成(3年)は、そう言ってはにかんだ。

 コンディションを上げている最中だ。2回戦からの登場となった流通経済大柏高(千葉)だが、初戦の佐賀東戦、2戦目の大津戦と松本はいずれもの試合でベンチスタートだった。松本は大会直前にインフルエンザを発症。先月19日に同校で行われたプロ選手内定会見も欠席したほどだった。

 チームには「開会式の4、5日前」に合流したという。「正直まだまだ上がり切らないという状況。体調を崩す前から比べると全然」。ただ後半32分からの出場となった大津戦では、前線からプレスをかけ続ける姿勢をみせるなど、役割を果たして勝利に貢献した。
FW松本果成(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)
 9月に湘南から発表されたリリースでもポジションはDFと紹介されているが、今大会での登録はFWとなっている。本来は縦の推進力を武器とするサイドプレーヤーだが、「プロでもどこで、どのタイミングで出るか分からない。監督からも可能性を広げるためといった説明はされています」と話す通り、選手権予選からFWでの出場となっている。

 FW出場は中学生の時以来で、高校に入ってからは初めて。しかし「正直サイドでここまでやってきたので、今後もサイドでやりたい思いはある」としながらも、「どこで使ってもらえるかよりも、出られるかの方が大事」と前向きに取り組んでいるという。

 6年ぶりとなるベスト4まであと1勝となった。松本も「開会式でも立って、ピッチから周りをみたときにここでプレーしたいと思った」と国立決戦に向けた想いを強くしている。そして17年ぶり2度目の優勝へ。難敵を撃破したことで、機運はより高まりをみせている。

(取材・文 児玉幸洋)
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