1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

大舞台での勝負強さは健在…選手権初ゴールの柴田健成、エンブレム誇示は「リスペクトする選手」のゴールパフォ

ゲキサカ / 2025年1月3日 19時20分

明秀日立高MF柴田健成(3年)(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.2 選手権3回戦 明秀日立高 1-1(PK5-4)帝京高 U等々力]

 待望の選手権初ゴールを決めた。明秀日立高MF柴田健成(3年)は後半開始早々に先制ゴール。「あんまり記憶はないけど、思いっきり振ったらいいコースで行った」と振り返った。

 スコアレスで折り返した後半1分、均衡を破った。左CKの流れから一度クリアされるが、再び敵陣PA内に浮き球が入る。混戦からPA左に転がったボールに柴田が反応し、左足シュートをゴール右隅に決めた。「強いシュートを打てたという感覚はあったけど、ボールの軌道は全然見えていなかった」(柴田)。スタジアムに歓声が響いたことでゴールを知った。

 得点直後、柴田は雄叫びをあげながら応援スタンドに一直線。県予選決勝のゴールに続き、胸のエンブレムを力強く誇示した。パフォーマンスのモデルはFW鈴木優磨(鹿島)だという。

「リスペクトしている選手。あれをやってやろうと。(リスペクトしているところは)熱く戦うところと、体も強いけど足元も繊細で得点力もある。何でもできるような選手。そこを目指している」

 すでに“何でもできる”片鱗はのぞかせている。今大会では2ボランチの一角としてプレー。萬場努監督も「うちにとって欠かせない存在。困ったところに柴田を置く」と全幅の信頼を置いている。柴田自身は「自分より上手い選手はたくさんいる」と謙虚。それでもハードワークや前線での得点力は相手の脅威に。帝京戦でもボランチとして起用されるが、ピッチ上のどこにでも顔を出し続けた。

 大舞台での勝負強さは今大会屈指だ。柴田は昨年夏のインターハイ決勝で2ゴールの活躍。明秀日立は2-2でPK戦の末に桐光学園高を破り、初の全国制覇を成し遂げた。今年11月の選手権予選決勝でも前半6分に先制ゴールを挙げ、県制覇に大きく貢献。萬場監督も今大会2回戦後に「柴田と竹花(龍生)の存在はかなり大きい。(2人の得点が)チームにとってもポイントになる」と活躍を心待ちにしていた。

 帝京に後半29分に追いつかれたが、明秀日立はPK戦を制して3回戦突破。2017年度の過去最高成績に並んだ。あと1勝で初のベスト4入りを果たし、さらに開会式で立った国立競技場に戻ることになる。

 国立競技場で目の当たりにした興奮を忘れない。中学3年生の柴田は2021年度大会の決勝、青森山田高対大津高を観戦した。「本当に目指していた舞台。一つひとつ戦って勝っていければ」。自身がやれることに真っすぐ突き進み、その背中でチームをけん引。2度目の全国制覇まで、その勢いは止まらない。

(取材・文 石川祐介)
柴田健成はFW鈴木優磨のパフォーマンスを参考
●第103回全国高校サッカー選手権特集▶部活生の足元を支える新素材!カンガルーレザーからSILKYWRAPへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください