1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

前橋育英MF石井陽主将は「凄く憧れの代」に近づく1勝。安易に「日本一」と発するのではなく、優勝するための行動、プレーを「表現しないといけない」

ゲキサカ / 2025年1月5日 2時23分

前橋育英高が1-0で準決勝進出。MF石井陽主将(3年=前橋FC出身)は一戦一戦戦う覚悟。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.4 選手権準々決勝 前橋育英高 1-0 堀越高 フクアリ]

「(山田耕介)監督から『簡単に日本一って口にするな』ってずっと言われてきたんで、今ここでまで勝ち続けられたのは本当にチームのお陰ですし、誰が良いとか誰が悪いとかじゃなくて、ほんと育英として全員で戦った結果がこれなので、あと2つですけど、上を見すぎずに1試合1試合全員で、育英で、戦っていきたいなと思います」

 優勝することは簡単なことではない。前橋育英高(群馬)は1-0で堀越高(東京A)を下し、優勝した2017年度大会以来となるベスト4。MF石井陽主将(3年=前橋FC出身)は、「凄く憧れの代ですし、自分が育英入ろうと思ったきっかけの学年だったので、そういう先輩たちに近づけるっていうのは本当に光栄なことなので、あと2つ勝てれば並べると思うんで、そこに対して凄い熱量持ってやっていきたいです」と憧れの選手権日本一世代に一歩近づけたことを喜んだ。ただし、安易に「日本一」という言葉は発しなかった。

“上州の虎”こと前橋育英は今回、27回目の選手権出場。これまで準優勝2回、3位4回、ベスト8敗退が4回と、頂点に近づきながらも敗れる経験を幾度もしている。それだけに、石井は、40年以上に渡って同校の指揮を執る山田耕介監督の言葉を胸に一戦一戦戦うこと、日本一になるための行動、プレーをすることを誓う。

「(山田監督は)凄く長い期間監督をやってて、優勝する難しさっていうのは1番分かってる方なので、そういう方からの言葉っていうのは凄い重みもありますし、響くものがあるので、簡単に優勝って言葉を口にするのは責任感もないですし、優勝したいならやっぱ優勝したいなりの行動だったりとか、プレーっていうのを表現しないといけないなっていうのを感じました」

 この日、前橋育英にとって大事な背番号「14」を背負う主将は、優勝するためのプレーを表現した。過去2試合は2リードを追いつかれる展開。石井自身も重圧を背負いすぎる部分があったことを反省する。だが、この日は良い意味で楽しみながら、笑顔も交えてプレー。その上で集中して1点リードを守り切った。

 石井はボランチコンビを組むMF竹ノ谷優駕(2年)らとともに得点ランキング首位の堀越FW三鴨奏太(2年)に対応。「自分がしっかり10消しながら空いたスペースにしっかり顔出すっていうのは意識してて、そこで何本かやられたんですけど、ある程度はシャットアウトできたかなっていうのがあります」。自分のタスクを全うし、完封勝利を果たした。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください