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中高の先輩・関川郁万も届かなかった日本一を目指す「流経の5番」の継承者。流通経済大柏DF佐藤夢真が国立のピッチに立つ意味

ゲキサカ / 2025年1月5日 10時20分


 FC多摩ジュニアユース出身の佐藤にとって、今大会も背負っている『流経の5番』は特別な番号だ。「自分は郁万くんに憧れて流経に入ってきたところもあるので、同じ番号を背負えて光栄だと思います。1年から5番は付けさせてもらってきたので、本当に好きな番号ですね」。

 FC多摩ジュニアユースの、流経大柏の先輩であり、高校2年時から『流経の5番』のユニフォームを纏って、第96回大会、第97回大会と連続で選手権ファイナリストになっている関川郁万(鹿島)はかねてから憧れてきた存在。ただ、あと2つ白星を重ねれば、偉大な先輩が高校時代に残した成績を超えることになる。

 その前に、まず挑むのは準決勝。「自分としても初めての全国ベスト4で、初めての国立ですし、みんなここからは知らないゾーンに入ってやることになるんですけど、そこに対して変にビビらずに、自分たちの良さを出していけるような試合にしたいと思います」。そう話した佐藤は、自分が『国立競技場のピッチに立つこと』の意味をどう捉えているかを、最後にそっと教えてくれた。

「やっぱりサッカーをしている人の中には、自分みたいに苦労している人の方が多いと思うので、そういう人たちのためにも、自分が国立のような大舞台で、たくさんの観客の人の前で活躍することで、今はツラい想いをしている人や、伸び悩んでいる人の助けに少しでもなったり、勇気を与えられるようなプレーができればいいなと思っています。国立、楽しみですね」。

 努力がすべて報われるわけではないことも、願いがすべて叶うわけではないことも、よくわかっている。苦しい時間も、心が折れそうな時間も、十分すぎるほど味わってきた。だからこそ、そんな自分がようやくたどり着いた聖地で堂々とプレーすることで、1人でも多くの人に勇気を与えたい。卓越した人間性を兼ね備えた、流経大柏を束ねるキャプテン。国立競技場のピッチに立つ佐藤夢真の雄姿を、見逃すな。



(取材・文 土屋雅史)
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