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今冬輝いた堀越の2年生FW三鴨奏太、敗戦もまた将来への”良い経験”

ゲキサカ / 2025年1月5日 13時17分

堀越高のFW三鴨奏太(2年=FCオーパスワンU-15出身)は敗戦もまた貴重な経験。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.4 選手権準々決勝 前橋育英高 1-0 堀越高 フクアリ]

 注目の才能が、また貴重な経験を重ねた。堀越高(東京A)のFW三鴨奏太(2年=FCオーパスワンU-15出身)は松山北高(愛媛)との3回戦で4ゴール2アシストの大活躍。だが、得点ランキング首位の5得点として迎えた前橋育英高(群馬)戦は0-1で敗れ、準々決勝敗退となった。

「個人的には全然やれたし、個人として負けた感覚は全くない」と三鴨。前半12分に相手DFからボールを奪い取り、PAへ切れ込むシーンがあったほか、縦に速い展開となる中でトップ下の位置から下りて攻撃を組み立て、自らもスペースを狙った。そして、後半32分には左クロスのこぼれ球をコントロールしてから右足シュート。なかなか自身までボールが届かず、チームとしては「完敗」という。だが、ファーストタッチやキックの質が高く、推進力のある動き、決定力も魅力の2年生がプレミアリーグ勢と真剣勝負できた経験は大きい。

「色々な警戒をされる中で、相手プレミアでこういう雰囲気で、ほんとに今までにない舞台でほんとに楽しかったし、もうやりがいはあったんですけど、そこで結果出せないのはほんとに今も実力だと思います。そこはしっかり見つめ直して、結果出ないことにはもう慣れてるんで、(日常で)やることも変わんないですし、これからやり続けていくことも変わんないんで、個人としてまたこの1年間成長して、こういう舞台でもしっかりと違い出せるような選手になって帰ってきたいと思います」と力を込めた。

 小学生時代も、中学生時代も反骨心をエネルギーにしてきた。1年前の選手権予選もチームは勝っていたものの、出番を得られず「ほんとに毎晩毎晩泣いてて、今思い返してみればほんとに苦しかったです」という日々。全国大会も思い描いていたことはできず、「今思い返してみればそれ(悔しさ)しかない大会」だった。その1年後の選手権予選で8得点、全国舞台でも活躍に結びつけた三鴨にとっては、今回の敗戦もエネルギー。将来を見据えるFWは、今冬に多くの良い経験ができたと実感していた。

「(前橋)育英もそうですけど、練習試合で(プレミアリーグファイナル優勝の)大津とやって、やっぱり嶋本(悠大、清水内定、U-19代表候補)君とか五嶋(夏生、U-17高校選抜候補)君とか、山下景司(プレミアリーグWEST得点王)君とこの年代のトップ選手たちとやって、やれるなって自信プラス、でもちょっと凄いなっていうのは同じぐらい感じて。やっぱりプロって凄いんだなって改めて感じたけど、やれないこともないなっていう。あと1年間あるし、色々な意味で自信にもなったし、やっぱりベタな言葉ですけど、ほんとに良い経験ができたなって思っています」

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