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[NEW BALANCE CUP]U-16代表、Jクラブ練習参加も経験。飯塚MF保科剛はプロ入り、違いを見せつけるため「尖った部分も尖らしながら...」

ゲキサカ / 2025年1月5日 22時25分

高卒プロ入り、負けないチーム作りを目指す飯塚高MF保科剛(2年=CAグランロッサ出身)

[1.5 NB CUP決勝T1回戦 飯塚高 0-2 東山高 時之栖裾野D]

「どんどん課題が出てきたから嫌なんじゃなくて、課題を見つけるための大会なんで。ここで課題を見つけて、僕たちがまた帰っておっきくなれるように。もう毎日毎日考えながらやってます」

 飯塚高(福岡)のU-16日本代表ボランチ、MF保科剛(2年=CAグランロッサ出身)は成長するための糧を求めに「NEWBALANCE CUP 2025 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権、静岡・時之栖スポーツセンター)へ来たという。

 東山高(京都)戦はチームにけが人が出ている関係で左サイドバック(SB)としてプレー。プロ入りを狙うMFは、“尖った”武器であるボール奪取力とメンタリティの強さに加え、ボランチ、左右両SB、前線のポジションができるような万能性を身に着けてきた。
保科剛はU-16日本代表歴を持つ実力派。この日は左SBとしてプレー
 左SBでもそつなくプレーし、サイドチェンジやスルーパスにもチャレンジ。一方、チームとしては「負けないチャレンジャー精神を持ってるのはいいんですけど、最初からチャレンジャーじゃないんで、もっと上から襲いかかるイメージで。チャレンジするんじゃなくて、勝ちに行ってるんで、呑み込むぐらいの勢いでやんないといけない」と指摘していた。

 飯塚は昨年に比べてよりボールを繋ぐことを目指しているが、東山のプレッシングの速さの前にやや受け身の戦いになってしまっていたことを残念がる。0-1の後半は仕掛ける回数が増え、FW金城龍都(2年)やFW塚本一咲(2年)が再三ゴールに迫っていたが、逆にセットプレーから失点して惜敗。ただし、保科は関西や関東の強豪校の勝負強さを体感できたことを前向きに捉えていた。
力強い動きでゴールを目指したFW塚本一咲FW金城龍都は鋭い抜け出しを連発
 保科は1年時に全国大会級のU-16大会、「ニューバランスチャンピオンシップU-16」でボール奪取力、回収力を発揮するなど優勝に大きく貢献して大会MVPを獲得。2008年早生まれのMFはその後、翌年2月のU-16日本代表トルコ遠征メンバーに抜擢された。

 昨年は2度に渡ってJクラブへの練習参加も経験。「やっぱ尖ってる部分が気に入ってもらってるんで。その尖った部分を落とさずに、他のところもちゃんとレベル上げてやっていくしか、もう方法はない。ボール奪取と、ビビらないメンタルはほんとにもう、そこ貫き通さないと自分じゃないんで。自分を保ちながら、その尖った部分も尖らしながら、他の部分も一段とレベルアップさせて、ベースをもっと上げていかないと(プロでは)やれない」。Jリーガーたちの中に入っても臆することなく、自分を表現して影響力を与えられるという稀有な存在。“尖った”部分に加えてベースを高めてプロ入りを勝ち取る意気込みだ。

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