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『2024.1.6 → 2025.1.4』 国立競技場への帰還を真剣に目指した「2024年の堀越」がたどった1年間の軌跡

ゲキサカ / 2025年1月7日 18時58分

 その時期は竹内がケガで離脱していたため、グループをまとめる役割を担っていた副キャプテンのDF森章博(3年)は、群馬遠征以降のチームに小さくない手応えを感じ始めていた。実際に堀越は、6月から実に半年近く公式戦での無敗を続けていく。

 選手権予選も決して順当に勝ち上がっていったわけではない。3回戦の日大三高戦では後半終了目前に勝ち越されながら、失点から3分後のラストプレーで何とか追い付き、延長戦の末に薄氷の勝利。「『もう終わるかもしれない』と思った、あの地獄のような3分間があってから、監督からもキャプテンの竹内からも『あの3分間を意識して練習しろ』みたいな話が出てくるようになりました」と明かすのはDF森奏(3年)。以降のチームは『地獄のような3分間』の経験を心に刻み込む。

 決勝の実践学園高戦も、一度は延長でリードを許したものの、そこから2点を奪い返す劇的な逆転勝利を収めて、冬の全国への帰還を果たす。「最後に本当に積み重ねてきたものが出たと思うので、自分たちのやってきたことが間違ってなかったということが証明できたんじゃないかなと思います」と口にしたのは森章博。いつしか彼らは“勝負強さ”という『2024年の堀越』の色を、明確に打ち出せるようになっていたのだ。


「もちろん自分たちが積み上げてきたものがあるので、そこに自信は持ちたいんですけど、やっぱり結果で見返したかったというのが一番大きいので、悔しいですね」(竹内)

 2025年1月4日。フクダ電子アリーナ。高校選手権準々決勝。前橋育英高(群馬)に0-1で敗れた瞬間に、『2024年の堀越』は終焉を迎えた。




「去年の国立があって、自分たちの実力と周りの評価のバランスが変わってしまったので、今年の彼らはずっとプレッシャーがありながら、何をやっても『勝って当たり前』と思われたりして、フワフワ浮いちゃうような状況ではあったと思うんですけど、その中で自分たちをしっかり見つめ直して、ここまで持ってきてくれたことは凄く評価できますし、いろいろな意味で良い代だったと思います」。

 佐藤監督は改めて3年生たちの奮闘を称える。今大会も初戦となった2回戦で津工高(三重)に2-0、3回戦では松山北高(愛媛)に6-1と続けて快勝。最後はプレミアリーグ所属の強豪に1点差で競り負けたものの、1年を通じて手にしてきたチームとしての力は披露してみせたと言っていいだろう。

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