1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

“最低の試合”ではなく「最低限の試合をしよう」。トーナメント戦の課題克服のため、夏遠征でも優勝にこだわった流経大柏が1-0で決勝進出!

ゲキサカ / 2025年1月12日 9時40分

流通経済大柏高が1-0で準決勝を突破。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.11 選手権準決勝 流通経済大柏高 1-0 東海大相模高 国立]

 トーナメントで勝つための取り組み、考え方が2018年度大会以来となる決勝進出に結びついた。流通経済大柏高(千葉)は国立競技場で戦うことへの緊張もあった前半、東海大相模高(神奈川)の粘り強い守備とサイド攻撃に苦戦。それでも、焦らずに無失点で試合を進め、前半42分のMF柚木創(3年)のPKによって1-0で折り返した。

 榎本雅大監督は「(前半は難しい展開だったが、)『最低の試合にしないように』、ということが1つのテーマだったので。『最低限の試合をしよう』っていうことは言っていました」と説明する。思うようにボールを奪えず、選手たちが「上手くいかなかった」という内容でも心がけていた“最低限の試合”をすること。後半も噛み合わないところが多く1点差の状況が続いたが、相手のセットプレーを冷静に跳ね返すなど“負けないサッカー”を貫いて1点リードのまま90分間を終えた。

 準決勝の勝利は、トーナメント戦で勝ち抜くことを目指した夏遠征の成果でもあった。今年度、流経大柏はプレミアリーグEAST開幕7試合でJクラブユースを上回る内容の戦いを見せて5勝2分。だが、無敗首位のまま迎えたインターハイ予選決勝で“最低の試合”をしてしまい、宿敵・市立船橋高に1-2で競り負けてしまう。

 リーグ戦ではアグレッシブに戦うことができていたが、V候補筆頭として臨んだトーナメント戦で敗退。流経大柏は選手権優勝1回、同準優勝2回、インターハイ優勝2回、同準優勝2回、プレミアリーグチャンピオンシップ(現ファイナル)優勝1回の名門校だ。だが、本田裕一郎前監督(現国士舘高テクニカルアドバイザー)のあとを受けて榎本監督が就任した2020年度以降はなかなかチーム力と結果が結びつかず、夏冬の全国大会の成績は2021年インターハイの1勝のみ。現3年生の入学後は千葉県予選を勝ち抜くことができず、一度も全国大会に出場できない状況が続いた。

 流経大柏は新人戦、関東大会予選に出場しておらず、トーナメント戦の経験が少ない。そのため、チームはインターハイ予選敗退後にトーナメントの戦い方を模索。選手たちの要望もあり、夏遠征はトーナメント戦を含むフェスティバルに参加した。

 7月の「ニューバランスカップ in 堺ユースサッカーフェスティバル(2024)」で榎本監督は「(フェスティバルのタイトルを)1個でも、2個でも(取りたい)。ゲーム(内容)をほとんど取ってるんですけど、ゲーム取ってるだけじゃダメなんで」と説明し、柚木も「トーナメントになった時にどう戦っていくかっていうところも固めていくことがこの夏は大事なのかなと思います」と語っていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください