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「1番いいモデルケース」流経大との高大一貫強化で磨いてきた力も強み。流経大柏が17年ぶりVに挑戦

ゲキサカ / 2025年1月12日 17時11分

MF柚木創、MF亀田歩夢ら流通経済大柏高の選手たちは学校グラウンドで前日練習

 高大一貫強化の流通経済大柏高(千葉)が、日本一を勝ち取る。流経大柏は選手権決勝を翌日に控えた12日、「ちょっと連泊になってるんで、かなり多分ストレスも溜まってるし、『1番リラックスできるとこはここでしょ』ってことで連れてきました」(榎本雅大監督)という理由で都内の宿舎から千葉県柏市の流経大柏高へバスで移動し、12時過ぎから“最後のトレーニング”。準決勝(11日)で出場時間の長かった選手はリカバリーや治療の時間に充て、サブの選手たちは積極的に声を発しながらトレーニングを行った。

 決勝で対戦する前橋育英高(群馬)とは2017年度決勝で対戦し、0-1で敗戦。今年度はプレミアリーグEASTで2度対戦し、1勝1敗だった。榎本監督は「プレミアの結果が示すように、やっぱ互角なんじゃないかなって思いますし、ウチも前育さんもやっぱストロングがあって、それで勝負してくるでしょうし、そういう部分では特段、(7年前の決勝で相手エースをマンマークした)“三本木作戦”は使わないと思いますけど」と微笑んだ。

 練習には系列の流通経済大・中野雄二監督(流経大柏高総監督)も訪れ、ピッチサイドから選手たちの動きをチェック。流経大柏の3年生は、準決勝で決勝点のU-17日本高校選抜MF柚木創(3年)や選手権で4得点のFW山野春太(3年)、CB奈須琉世(3年)ら主力組の大半を含む12人が流経大に進学予定だ。大学サッカー界屈指の強豪は、流経大柏の選手たちの進路としても、強化においても、他の高校にはないような存在、関係性になっている。

 普段、選手たちは週末のプレミアリーグEASTを控えた木曜日にバスで流経大へ移動してトレーニングマッチ。柚木は「(プレミアリーグメンバーが流経大トップチームに)もう練習で1から入って、ゲームまで一緒にやるみたいな流れもありました。やっぱ大学は凄いプレーの強度が高くて、質も高くて、練習に入った時にはチーム同士でぶつかっているような大学で、ほんとにいいチームだなっていう風に思えた。凄い練習していて楽しかった」と説明する。今年も5人のJリーガーを輩出した流経大とのトレーニングマッチはセカンドチームやサードチーム相手でも、高校生の基準を上げるには十分なモノになっている。

 流経大の中野監督は「(大学が)1.5でやったら、付属(流経大柏)は勝つ時もあります。(日常から大学生と練習試合や練習を実施しているため、)高校生とやっても、(圧力を)何とも思ってないと思います」。以前から高大、そして小中世代のクラブ・ドラゴンズ(2年前から流通経大柏中サッカー部も発足)の連係で強化を図ってきたが、今年の高校3年生は大学生相手にも強さを示してきた世代。今回の選手権で流経大柏が見せているミドルサードから奪いに行く強烈なプレッシングや奪ったあとに変化を加えられる力は、流経大でも大事にしている部分だという。

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