アーセナル撃破の立役者となったマンU第2GKバユンドゥル…アモリム監督も賛辞「我々のヒーローだ」

好セーブを連発したGKアルタイ・バユンドゥル

　マンチェスター・ユナイテッドのGKアルタイ・バユンドゥルがアーセナル撃破の立役者となった。

　23-24シーズンにフェネルバフチェからマンチェスター・Uに加入したバユンドゥルだが、昨季はFA杯1試合に出場したのみ。今季もプレミアリーグでの出場はなく、カラバオ杯3試合でピッチに立っただけだった。

　しかし、12日のFA杯3回戦アーセナル戦でゴールマウスを託され、先発出場を果たす。後半7分にMFブルーノ・フェルナンデスのゴールで先制しながらも、16分にDFディオゴ・ダロトが2度目の警告を受けて退場。さらに18分にDFガブリエル・マガリャンイスに決められてアーセナルに追い付かれてしまう。

　この絶体絶命の危機を救ったのがバユンドゥルだった。まずは24分にMFマルティン・ウーデゴーアのPKをストップ。さらに31分にはMFデクラン・ライスの決定的なヘディングを右手1本で弾き出し、45+5分はPA内に侵入したライスのシュートを再び阻む。そして、1-1のまま迎えたPK戦では2人目のFWカイ・ハバーツのシュートを見事にストップし、PK戦5-3の勝利へと導いた。

　出場機会が限られながらも、ハイパフォーマンスを披露してチームに勝利をもたらしたバユンドゥルにルベン・アモリム監督も目を細める。英『BBC』によると、指揮官は「我々のヒーローだ」と評している。

「サッカー選手としての人生にはサイクルとタイミングがある。時には1週間で人生が変わることもあり、アルタイのプレーを見ればそれが分かるだろう。トッテナム戦では誰もがアルタイのことで指を噛んだが、私もその気持ちはわかる。そして今日、彼は私たちのヒーローだった。彼は良い人で、よく働き、人生には美しいものがたくさんある」

　また、バユンドゥル自身は「この素晴らしいチームを助けたかった。プレーしていなくても、それは問題ではないよ。毎分、毎秒、準備をしなければならない。マンチェスター・ユナイテッドの選手なら常に準備できていなければならないんだ」と語っている。
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