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「真面目な方」の隣で学んだ前橋育英MF柴野快仁。「プラマイゼロ」の同点ヘッドに、PK戦10人目で「最高の瞬間」も味わう

ゲキサカ / 2025年1月13日 23時2分

PK戦10人目、前橋育英高はMF柴野快仁(2年=ウイングスSC出身)が右足PKを決めて優勝。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.13 選手権決勝 前橋育英高 1-1(PK9-8)流通経済大柏高 国立]

 失点に繋がるロスト、同点ヘッド、そして優勝を決める右足PK……前橋育英高(群馬)の2年生ボランチ、MF柴野快仁(ウイングスSC出身)が、延長を含む110分間とPK戦で様々な経験をし、様々な感情を味わった。

「やっちゃったっていう気持ちもあったし、点決められてホッとした気持ちもあるし、エグいぐらい緊張もしたし……でも、最後やっぱ最高の瞬間を自分が味わうことができたので。何か、色々な感情を味わった1日でしたね」

 今大会は初戦で先発フル出場したものの、体調不良によって2回戦から準々決勝まで欠場。準決勝で交代出場し、この決勝が初戦以来の先発出場だった。だが、前半12分、最終ラインからのパスへの準備が不足してロストし、そこから失点。それでも取り戻すことを目指した柴野は前半31分、右サイドを突破したMF黒沢佑晟(3年)を信じて中へ入る。すると、黒沢からクロスが上がり、柴野はDF2人を引き付けたFW佐藤耕太(3年)の背後で同点ヘッド。「結果的にプラマイゼロみたいな感じですね」というゴールで1-1とした。
 
 柴野はドリブルを得意とする攻撃的なボランチ。この日はドリブル突破やテンポの良いパスで優勢に試合を進める原動力になっていた。加えて、ダブルボランチを組んだMF石井陽主将(3年)とともに効果的な守り。セカンドボール回収の速い流通経済大柏高(千葉)に対し、石井とバランスを取りながら回収する回数を増やした。

 継続して動くことの大切さは先輩の隣で気付かされ、意識して磨いたものだ。「陽さんは、人柄的にサボらないとか、そういう真面目な方なので、やることはしっかりやるっていうタイプなんで、そういうとこは自分に足りなかったんじゃないかなって気づかされて、守備の時にサボったりとか、そういうことはなくなりました」。自分がサボると、石井に負担をかけてしまう。それをしないことを心がけ、走り続けた。

「やっぱ自分がサボって陽さんがキツくなるっていうのはチームにとってマイナスだし、なくそうと思ってプレーすると事前に守備ができるようになっていくというか。ほんとに守備の部分に関しては、隣の陽さん凄い上手なので、それを少しでも吸収できたかなって思っています」。先発復帰戦で、普段よりも疲労を感じるゲームに。相手に流れを掴まれる時間帯もあり、DFラインの奮闘に助けられた試合でもあった。

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