インハイ予選でPK失敗のつらい過去、決勝6人目で美しく決めた前橋育英2年生DF牧野奨「率先して早めに蹴ろうと意識してきた」国立で巡ってきた”本職”起用にも感慨
ゲキサカ / 2025年1月14日 18時57分
結果的には劣勢の中で見せ場は多くはなく、PKキッカーとして印象を残す形となったが、国立の大舞台で本職を担った経験は来季にもつながるはず。またこの日は同じポジションで起用してくれていた中学時代の指導者も応援に訪れ、試合後にはメッセージも受け取ったといい、「ずっとプレーしていたポジションが決勝で回ってきて嬉しかった」と良い思い出も手にしたようだ。
その上、牧野は今大会の働きぶりに手放しで満足しているわけではない。国立の雰囲気を「楽しもうと思っていたので、ピッチに入った時も楽しんでやるだけだなと思っていた」と振り返りつつも、日本一の感慨には「うまくいかないこともあったけど、結果的に優勝できてよかった」と葛藤も入り混じっていた。
悔いが残ったのは準決勝・東福岡戦(◯3-1)。自身のサイドを破られる形で0-1の前半限りで途中交代となったが、「初めて国立に入ったのもあってどうしても緊張してしまってそこが悔しい。国立で出るからにはもっと責任を持ってやらないといけなかったし、後半に取り返そうという気持ちでいたけど、交代になって悔いが残った」と複雑な思いを抱えてきたのだ。
そんな思いは来季、最高学年のシーズンで晴らしていくつもりだ。
ポジションについては「前でやっていきたい思いもあるけど、前は2年生にもいい選手がたくさんいるので、左サイドバックでもどこでも試合に出て得意なプレーを出していきたい」とこだわらず。まずは「期待もプレッシャーもあると思うけど、自分たちらしくやってこそ結果が出ると思う。連覇にこだわりすぎるのではなく、自分たちのやるべきことをやっていけば自ずと結果がついてくる」とひたむきな努力を続け、今年以上の結果を目指す。
(取材・文 竹内達也)
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