「夏、1番嬉しい思いして、冬に1番悔しい思いして……」。昌平MF大谷湊斗は高校3年目の経験を糧に、高校選抜選考合宿からアピール
ゲキサカ / 2025年1月26日 20時46分
[1.26 練習試合 日本高校選抜候補 4-0 駒澤大]
サッカー人生で最も嬉しい思いと、最も悔しい思いをした1年間。注目MFは悔しさを忘れずに次の一步を踏み出している。
昨夏のインターハイ優勝校・昌平高(埼玉)で主将を務めたMF大谷湊斗(3年=アメージングアカデミー出身)が、25日から日本高校選抜選考合宿に参加。26日の駒澤大との練習試合には1本目の30分に出場し、MF畑拓海(大津高/3年)とダブルボランチを組んだ。
畑とともに守備で効いていた大谷は、徐々に攻撃面でも存在感を向上。得意とするドリブルでボールを持ち上がり、崩しに係わるシーンを増やしていった。「大学生はフィジカルが強い分、身体はやっぱり重いと思ってるんで。ちょっとしたズレとかでかわせたりできた部分もあったんで、そこは自分の良かった点かなと思います」という一方、課題も。「もっとボール要求して、チャンスメイクとかゴールに係わる回数を増やしていきたいです」と語っていた。
昨年はU-17日本高校選抜でキャプテンマークも巻いて奮闘。その後、インターハイでは準決勝で2ゴールをマークするなど昌平を初の日本一に導き、U-18日本代表へ“個人昇格”した。
今回の日本高校選抜でもチームを引っ張る意気込み。「どこでも自分が中心となって、リーダーシップ発揮しながら試合を優位に進めていくのが自分の役目だと思ってるんで、これから楽しみだなっていうのがあります」と自身に期待していた。
2冠を目指した選手権予選は、埼玉県予選準々決勝で終わった。悪天候の中で聖望学園高に3-4で敗戦。「シンプルに相手の方が対策もしてきましたし、やっぱり勝ちたいって気持ちは相手の方が出たかなって思います」と振り返る。
強調したことは、「自分たちの実力不足だった」ということ。「世間では(敗因は)『雨』とか言われていますけど、そういうのは全然自分たち関係ないと思ってるんで。自分たちの油断とか、実力不足だったかなっていう風に思います」。大谷は2年時にインターハイ予選敗退を経験。埼玉県予選を勝ち抜くことが簡単ではないことを知っていた。
だが、日本一になったことで「選手権も何か、『行けちゃうだろう』みたいな。そういうのも多少あったと思うんで、それが試合に出てしまった」。大谷は最後の選手権で日本一を獲得して卒業することを目指していた。だが、全国舞台の前に、サッカー人生で最も悔しい敗戦を喫することになった。
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