1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

この春からインカレ王者に仲間入りする切れ味鋭いジャックナイフ。尚志MF大内完介が身に着けつつある明確な基準と揺るがぬメンタリティ

ゲキサカ / 2025年1月26日 21時19分


 2024年度はさまざまな経験を重ねた1年だった。前半戦は体調不良などもあって、一時はスタメン落ちにも直面したが、本人も「インターハイの全国ぐらいのころから、チームの中で自分のやることがはっきりしてきました」と振り返るように、夏を越えたプレミアリーグの後半戦からはゴールを量産し始める。

「思い切ったプレーを続けていったら自分のところにボールが入ってきたり、こぼれてきたりというシーンが増えて、ゴールが決められるようになったかなと思います」。最終的にはチームトップとなる8得点をマーク。尚志の攻撃の核として存在感を高めていく。

 残留の懸かった最終節の鹿島アントラーズユース戦は、特別な一戦だった。鹿島アントラーズつくばジュニアユースに所属していた大内にとって、この試合はかつてのチームメイトも顔を揃える“古巣対決”。「自分はつくばでも中心選手ではなかったので、『自分もできるぞ』というところを見せたかった部分はありますね」と並々ならぬ意欲を携えて、アントラーズクラブハウスのピッチへと足を踏み入れる。

 結果的に試合は1-2で敗れ、チームは無念の降格を味わった一方で、大内は意地のゴールを記録。「相手には元チームメイトもいましたし、自分の古巣相手にゴールが決められたのは良かったですけど、プレミアの残留ということを目的にしていた試合だったので、そこは悔しかったですね」。プレミアのラストゲームで何とも複雑な90分間を過ごしたことで、直後に控えていた選手権への想いもより強くなったという。

「最初はやっぱりあの観客の多さに少しフワフワするところもあったんですけど、ボールを触り出してからは楽しくできました。自分たちのやりたいことはある程度できたかなと思いますし、PK戦はもうしょうがないですけど、最後に点が獲れなかったというところで、ゲームの中で1点欲しかったですね」。

 プレミア対決として注目を集めた選手権の1回戦。東福岡高(福岡)とのゲームは双方にゴールが生まれず、スコアレスのままで突入したPK戦の末に競り負け、尚志は無念の初戦敗退を強いられることに。みんなで目指した結果にたどり着くまでには、残念ながら至らなかった。

「去年が凄いチームだった分、『今年は厳しくなるな』と思っていたんですけど、シーズンの最後の方になるにつれて良いサッカーができても、結果がなかなか付いてこなかったですね。プレミアに残留できなかったことは後輩に申し訳ない気持ちが大きかったので、『選手権こそは』という気持ちはあったんですけど、そこもうまく行かなかったので、みんなが次のステージでその悔しさを晴らしていくしかないなと思っています」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください