日本高校選抜候補唯一の2年生が1ゴール。逸材FW大石脩斗は鹿児島城西3年生の思いを誰よりも背負って1年間を過ごし、「自分がいればチームが勝つ」ストライカーへ
ゲキサカ / 2025年1月26日 23時51分
[1.26 練習試合 日本高校選抜候補 4-0 駒澤大]
日本高校選抜候補唯一の2年生が、強豪・駒澤大との練習試合でゴールを決めた。3本目20分、FW大石脩斗(鹿児島城西高/2年=太陽スポーツクラブU-15出身)は右サイドを突破したFWオノノジュ慶吏(前橋育英高/3年)からのパスを受けると、右サイドのスペースへ叩く。
そして、DF間へ力強く割って入ったところへFW山野春太(流通経済大柏高/3年)からマイナスの折り返し。最後はゴール方向へ持ち出してから、右足シュートをファーサイドに決めた。
「いつも落ち着いて決めれないんですけど、今日は『ここ打ったら入るな』と思ってファーに打ったら入ったんで、あそこは良かったかなって思います」。他にも得意とするターンでDFを外す動きや、ストライドの大きなドリブルによって一人でゴール前まで持ち込むシーンも。ただし、ボールロストがあったことを挙げ、「プロだったらもっと潰されると思う」。満足は全くしていなかった。
1年時から強豪、鹿児島城西で公式戦を経験。同年の6月に初招集されたU-16日本代表でいきなり結果を残し、昨夏もU-17日本代表の親善大会で活躍した。その一方、エースストライカーとして期待された鹿児島城西では良い形でボールを受けられる回数が多くなかったものの、「自分にボールがいっぱい来ない中で、どうしないといけないかっていうことをいつも考えながらやっている」。そのことが、エース級の揃う日本高校選抜候補や代表チームでボールを引き出す回数の増加に繋がっているようだ。
すでにJ1の複数クラブが関心を寄せている大型ストライカーだが、今冬の選手権は試練の大会となった。鹿児島県予選では自身の決勝点によって宿敵・神村学園高の連覇を7でストップ。鹿児島城西を全国舞台へ導いた。だが、予選後に怪我や体調不良によって2週間離脱。そこからコンディションを上げて選手権に臨んだが、金沢学院大附高(石川)戦で後半に両足を攣らせてしまう。
「自分、足攣ったことなくて、90分ゲームでも最後までスプリントかけれる選手だと思っているんですけど、あのゲームで足攣って『ここで出たか』みたいには思いました。休んでた分のボロっていうか。それが出たなって試合中に思って……でも、チームのために最後まで走ろうって思って走ったんですけど、やっぱり点が取れなかった」そして、0-0で突入したPK戦では5番目のキッカー、大石の右足シュートがクロスバーを叩いて外側へ。その瞬間、鹿児島城西の敗退が決まった。
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