「『オマエのせいで続けるわ』と言われました(笑)」ダブルキャプテンの“相棒”への説得、実る!流通経済大柏DF奈須琉世が高校選抜選考合宿でも発揮する圧倒的リーダーシップ
ゲキサカ / 2025年1月27日 7時46分
[1.26 練習試合 日本高校選抜候補 4-0 駒澤大]
地道に努力を積み重ねてきたことで、自分の立つステージが少しずつ上がってきていることは、間違いなく実感している。あと一歩で日本一に届かなかった悔しい経験だって、ここからさらに前へと進んでいくための強烈なエネルギーにしてみせる。再び、目指す。盟友と一緒に、全国の頂を。
「日本のトップレベルの選手たちと一緒にやれていることが楽しくて、まだ始まったばかりですけど、自分としてはアピールできているところもあるので、自分がこの場にいられていることもそうですけど、その上でやれているところがあることは自信にしたいかなと思います」。
日本高校サッカー選抜の選考合宿でも、持ち味を存分に披露しつつある屈強なセンターバック。DF奈須琉世(流通経済大柏高/3年=柏レイソルA.A.TOR’82出身)が携えている向上心は、まだまだ未来に向かって大きく、大きく、膨らみ続けている。
「関東の選手はプレミアで対戦したりして、ちょっと話したことがある選手はいっぱいいるんですけど、西の方の選手たちとは初めて喋ったので、楽しくやれていると思います。五嶋(夏生)選手とは大学の話を少ししましたけど、選手権の試合のことはまだ話していないですね」。
25日から静岡県内で行われている日本高校選抜候補の選考合宿。奈須は5人の流経大柏のチームメイトとともに参加し、先日までライバルだった同年代の選手たちと交流を深めながら、トレーニングに励んでいる。
合宿2日目は、駒澤大(関東大学L2部)と30分×4本で行われるトレーニングマッチが実施され、奈須は1本目のセンターバックで出場。インターハイでは全国準優勝に輝いているDF新垣陽盛(神村学園高/3年)と、最終ラインの中央で“ファイナリストコンビ”を結成し、大学生を相手に互角のバトルを繰り広げる。
24分には際どいピンチを迎えたものの、身体を投げ出してシュートブロック。「チームが攻撃重心になってしまうところもあるので、『自分のところで絶対に止め切る』ということは特にこだわっていきたいなと思います」という言葉を証明するかのような、的確な『ゴールを隠す』守備で失点を回避してみせる。
今回の選抜チームがボールを丁寧に動かすスタイルを志向しているだけに、そこにも奈須は積極的に取り組んでいる。「せっかくレベルの高いチームメイトがいるので、『流経にないものを吸収しよう』と思っています。流経もビルドアップはするんですけど、ここまでガッツリとビルドアップすることはなかったので、そこの判断の速さは意識していますね」。結果的に1本目は1-0で勝利。守備陣は無失点で乗り切るなど、上々の30分間を過ごしたことは間違いない。
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