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「オマエは泣くな」の言葉で切り替えて前へ。世代屈指の守護神GK松田駿も、青森山田も、このままでは「終わらない」

ゲキサカ / 2025年1月27日 9時43分

GK松田駿(青森山田高/2年=前橋FC出身)はU-17日本高校選抜候補の練習試合で無失点

[1.26 練習試合 U-17日本高校選抜候補 2-1 駒澤大]

「この大会は一番悔しい結果にはなったんですけど、 自分の中でも一番良い経験だなっていう風には思っています」

 GK松田駿(青森山田高/2年=前橋FC出身)は、高校3年生を含めても高体連屈指の守護神。選手権初戦敗退に終わった悔しさをエネルギーに変え、新たな一步を踏み出している。

 この日はU-17日本高校選抜候補の先発GKとして駒澤大との練習試合に出場。周囲が驚くほどの声で味方選手を動かすと同時に、引き締め続けていた。ハイボールのキャッチング、シュートに対する対応も安定。30分間を1-0で終え、2本目以降の選手たちへ良い流れをもたらしていた。

「自分のキャラ、性格的に自分は明るいタイプ」という松田は、25日の選考合宿初日から他校の選手たちと積極的にコミュニケーション。「自分、GKなんで、やっぱりコーチングする上でそういう連係が大事になってくるんで、いち早くみんなに話しかけて、仲良くなってっていう連係をまず意識してやっています」

 その上で、ゴール前で放っていた特別な存在感。「青森山田ではやっぱコーチングが大事っていう風に言われてたんで、ほんとに守備で自分がやりたいように、やりやすいようにするためには、周りを動かせるコーチングが必要。それだけの信頼を勝ち取らないといけないし、自分がリーダーシップ持ってチームを引っ張るぐらいの声でやらないといけない。選ばれるためにやっぱそういう部分も見られるかなと思うので、コーチングっていうのは一番大事にしています」。青森山田GKとして2005年インターハイで優勝し、長く同校のGKコーチを務めていたU-17日本高校選抜・大久保隆一郎GKコーチ(名古屋高/霞ヶ浦高)は、ビルドアップの考え方などを助言する一方、後輩に高い評価も与えていた。

 2024年度の青森山田はやや堅守速攻に特化した部分があったが、MF松木玖生(現ギョズテペ)を擁した2021年度の3冠世代など、強い年代は様々な戦い方に対応していたことは確か。「レパートリーを増やしていかないと プレミアでも勝てないっていうのは去年自分が一番思ったこと」という松田は、強い青森山田を作り上げるためにチームのプラスになりそうなことをU-17日本高校選抜候補の活動から持ち帰る考えだ。

 青森山田は今冬の選手権初戦で高川学園高(山口)に1-2で敗戦。10年ぶりの初戦敗退によって、年を越す前に代替わりすることになった。松田にとって初めて戦う選手権はわずか1試合で終了。サッカー人生で一番悔しい敗戦となったが、その敗戦は一番良い経験になった。

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