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20ゴールを積み重ねたプレミア得点王は思考するストライカー。大津FW山下景司は選手権と高校選抜選考合宿で得た「今の自分に足りないもの」を追求し続ける

ゲキサカ / 2025年1月29日 12時0分

日本高校選抜候補のストライカー、山下景司(大津高/3年=ソレッソ熊本出身)

[1.27 練習試合 日本高校選抜候補 5-7 東京国際大]

 シーズンの最後の最後で突き付けられた悔しさは、自分に成長の余地が十分残されていることを教えてくれた。ゴールを重ねることで積み上げた自信を纏いつつ、逆に覆い隠されていた課題を見つめ直して、必ずこの世代を代表するストライカーになってやる。

「自分は身体能力もそんなに高くないですし、速くもなくて、大きくもないので、総合的に何でもできる選手にならないといけないですし、ゴール前の一瞬のところで、より違いを見せられる選手になっていきたいと思います」。

 プレミアリーグWESTの得点王に輝いた、火の国に育まれた才気あふれるストライカー。FW山下景司(大津高/3年=ソレッソ熊本出身)は高校選手権と日本高校選抜の選考合宿で実感した『今の自分に足りないもの』を、より追及する日常と向き合っていく。


「もっとゴールを決めるイメージを持っていたんですけど、そんなに甘くなかったですね。あれだけしっかり警戒された中での大会は初めてだったので、そこで3試合を戦った経験は本当に貴重でしたし、そういった中で何ができるのかというところで、自分の力をまだまだつけていかないといけないなと思いました」。

 プレミア王者の称号を胸に、1年間の集大成として臨んだ高校選手権。優勝候補筆頭という評価も得ながら、明確に日本一だけを目指して挑んだ大会は、大津高(熊本)にとっても、山下にとっても、望んだような結果は手繰り寄せられなかった。

 とりわけ印象深いのは、大会ベストゲームという声も多かった3回戦の流通経済大柏高(千葉)戦。「ずっと一発を狙っていたのに仕留め切れなかったところはありますし、前線で基点になることもできなかったので、勝負は紙一重ではあったと思うんですけど、まだまだ力が足りなかったかなと思います」と振り返る山下は決定機をモノにできず、試合は1-2で敗戦。高校年代二冠へのチャレンジはベスト16で幕を閉じることになる。

 周囲の期待を集めたプレミア得点王も、3試合で奪ったのは初戦の福井商高(福井)戦で挙げた1ゴールのみ。2回戦の札幌大谷高(北海道)戦ではPK失敗も味わい、大会前に掲げていた“10得点”という大会記録には及ばなかった。

「プレミアファイナルに勝って、本当に価値のあるタイトルを獲れたと思うんですけど、自分としても、チームとしても、選手権で勝ちたい想いが一番強かったので、ファイナルで日本一になった後に、選手権で日本一になれなかったことで、『まだまだだぞ』とサッカーの神様から言われたような気がしますし、自分も1年間のリーグ戦で20点を獲って、自信がある中で臨んだ大会で1得点ということで、『まだ力が足りないぞ』というのを教えられた感じがしました」。

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