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約9か月ぶりの公式戦となる新チームの初陣で託されたキャプテンマーク。FC東京U-18MF二階堂凛太郎が発揮するしなやかなリーダーシップ

ゲキサカ / 2025年2月3日 19時30分

FC東京U-18のリーダー候補、MF二階堂凛太郎(2年=FC東京U-15深川出身)

[2.2 東京都CY U-17選手権決勝L FC東京U-18 3-0 FCトリプレッタユース 東京ガス武蔵野苑多目的G]

 自分の足でグラウンドに立ち、ボールを蹴ることができる喜びは、誰よりも強く感じている。発散すべきエネルギーは蓄えまくってきた。高校ラストイヤーにそれをすべて解き放つため、もう未来の方向だけを向いて、とにかく最高の1年を過ごしてみせる。

「まずはこの新人戦で優勝できるように、みんなで『1勝ずつ積み上げていこう』と話していますし、個人としても去年は悔しい想いをした分、今年はプレミアという舞台で力を発揮できるように、良い準備をしていきたいと思います」。

 その時々の最適解を見つけ出せるクレバーさと、周囲を巻き込むパッションを携えているFC東京U-18の新リーダー候補。MF二階堂凛太郎(2年=FC東京U-15深川出身)はケガに泣いた昨シーズンの悔しさを胸に、勝負を懸ける2025年のスタートを堂々と切っている。


 2月2日。東京都クラブユースサッカーU-17選手権決勝リーグ。FC東京U-18はFCトリプレッタユースを“ホーム”に迎え、新チームになって初めての公式戦を戦うことになる。

 キャプテンマークを巻いた二階堂は、ボランチの位置でMF田邊晴大(2年)と並びながら全体のバランスを維持しつつ、ボールを引き出して攻撃の起点創出に腐心。前半31分にはMF高橋裕哉(2年)のアシストからFW江口海渡(2年)が先制点を挙げたものの、チーム全体のギアはなかなか上がらない。

「新チーム初の公式戦で、最初は『ちょっと硬いかな』という感じはある中で、前半は1点しか入らなくて、自分たちとしてももう少し獲りたかったですけど、焦らず後半に行けたかなと思います」(二階堂)。決定的なピンチを迎えながらも相手のシュートミスにも助けられると、江口と途中出場のFW井部結斗(1年)が追加点を叩き出し、終わってみれば3-0で勝利を収めてみせる。

「久しぶりの公式戦だからといって、そんなに気持ちが入り過ぎたわけではないですけど、キャプテンマークも任せてもらって、少し緊張もありながらプレーしていました。楽しかったですし、やっぱり勝つと嬉しかったですね」。そう笑顔で話した二階堂の“久しぶり”は、他の選手のそれとイコールではない。彼にとってはこの日の試合が、実に約9か月ぶりとなる公式戦の出場だったのだ。



「彼の2アシストで勝った試合で、ここからというところだったんですけどね」と佐藤由紀彦監督が振り返るのは、昨年の5月19日に行われたプレミアリーグEAST第7節の尚志高戦。スタメンで出場した二階堂は、1点をリードされた後半に2ゴールを演出し、逆転勝利に大きく貢献。さらなる飛躍が期待されていたが、この一戦を境にメンバーリストから名前が消えてしまう。

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