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トップチームのキャンプ“落選”は這い上がるための格好のエネルギー。FC東京U-18MF田中希和は「逆転昇格」を目指してとにかくゴールを奪い続ける

ゲキサカ / 2025年2月3日 19時58分

「『呼ばれるかな』とは思っていましたね……」。現在地を突き付けられる格好になったが、悔しさを味わうだけで終わるようなメンタリティは持ち合わせていない。根っからの負けず嫌いに、燃え盛るような火が点いてしまう。

「もう落ち込んでいる暇なんてないので、本当にプレーで、プレミアリーグの結果で見返したいですね。もうすぐ進路は決まりますし、自分はトップチームに上がることしか考えていないので、もっとやっていかないといけないなと思います」。



 いわばこの日の試合は“リスタート”の90分間。前線に入ったFW江口海渡(2年)の少し下、1.5列目に近いポジションを取りながら、ピッチを幅広く動き回り、攻撃のポイントを作るべく奔走する。

 輝きを放ったのは1点をリードしていた後半25分。右サイドバックのDF藤森登也(2年)がドリブルで縦へ運ぶと、一瞬で潜るべきスペースを見極めて、スルーパスを引き出してみせる。

「あそこは今日もずっと狙っていましたし、マイナスが空いていて、江口が声を出してくれたので、アシストできて良かったなという感じです。いつでもゴールの近くに行きたいので、そういうところは意識しています」。

 いわゆる“ポケット”を攻略。右サイドから田中がマイナスに折り返したボールを、江口は確実にゴールネットへ流し込み、自身2点目となる得点をゲット。一仕事を果たした38番にも笑顔が灯る。

 ただ、それだけで満足するわけにはいかない。チームは3-0と初陣を白星で飾ったものの、田中自身に得点はなし。「今日は自分がチームをまとめていかないといけない中で、結果というところは意識していたんですけど、ゴールを決められなかったので、最後の質も含めて結果にもっとこだわって、そこでチームを引っ張っていかないといけないと思います」。とにかく結果を出し続けるために、ひたすら日常を積み上げていく。


 チームを率いる佐藤由紀彦監督も、田中の現状については期待を込めて、こう評している。「彼は非常に強気なメンタリティが魅力なので、それをより伸ばすというか、(キャンプに呼ばれなかった)悔しさをプレーに反映させるところは、我々の役目になるのかなという気がします。もっと賢く相手が怖いポジションに入っていくとか、相手が嫌がることをできるようになればとは思いますけど、彼も腑に落ちなければ動きにくいと思いますし、我々が押し付けてもダメですし、そこで双方の理解が合致した時には、彼の本領が発揮されると信じています」。

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