1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[新人戦]雨野颯真と藤原優希。日本一を味わった“2人の先輩”の後継者候補。前橋育英GK蝦名理音が感じた「試合に出続けること」の意味

ゲキサカ / 2025年2月9日 19時14分

前橋育英高の新守護神候補、GK蝦名理音(2年=tfaジュニアユース出身)

[2.9 群馬県高校新人大会決勝 前橋育英高 2-1 桐生一高 アースケア敷島サッカー・ラグビー場]

 それぞれ夏の日本一と冬の日本一を味わった、2人の偉大な先輩から引き継ぐタイガー軍団のゴールマウス。プレッシャーがないはずがない。でも、自分は自分にできる100パーセントのプレーを出し尽くすだけ。ここから一歩ずつ成長を続けて、必ずみんなの信頼を勝ち獲ってみせる。

「育英では良いキーパーが続いた中で、今はチームの中でもキーパーに対する不安があると思うんですけど、そこは自分のプレーで変えていくしかないので、日々の練習から頑張って、2人の先輩を超えられるように努力します」。

 高校選手権で日本一に輝いた前橋育英高(群馬)の新守護神候補。GK蝦名理音(2年=tfaジュニアユース出身)はレギュラーとして県内一冠目を手繰り寄せた自信を胸に、高校ラストイヤーを戦い抜く準備を整えていく。


 新チームになって初めて挑む公式戦。令和6年度群馬県高等学校新人サッカー大会もこの日が決勝。ここまでの4試合をすべて無失点で勝ち上がってきた前橋育英のゴールマウスには、一貫して蝦名が立ち続けてきた。

 2年生だった2024年は、とにかくケガに悩まされる。「去年のこの時期ぐらいから腰のヘルニアになってしまって、手術をしてから半年間ぐらいはずっとサッカーをやっていなかったので、ほとんど試合も出られなかったですね」。

 同級生の活躍している姿にうらやましさは覚えたものの、少しずつ自身のマインドをポジティブに切り替えていく。「離脱した最初のころは本当にツラかったですけど、キーパーコーチの方も一緒に手伝ってくれて、リハビリや筋トレにしっかり取り組めましたし、プレミアリーグの試合もしっかり見ることができたので、そこで自分も頑張らないとなと思いました」。

 迎えた今大会は継続して試合に出続けることで、新たな感覚を味わったという。「ちょっとコンディションを合わせるのが難しかったですね。普段は小さいコートでやっている分、大きいコートになると試合の感覚も変わってくるので、そこは自主練をしたりして、試合勘をなくさないように頑張ってきました」。ようやく手にした出場機会。そう簡単に手放すつもりなんてあるはずもない。練習でも、試合でも、常に全力を出し切って、自信の芽を1つずつ自分の中に生み出していく。


 県内最大のライバル・桐生一高と対峙したファイナル。この試合でも先発に指名された蝦名に見せ場が訪れたのは、1点をリードしていた前半17分。左サイドをシンプルに崩され、エリア内へ侵入してきた相手アタッカーの動きを見極めると、完璧なタイミングで間合いを詰めに掛かる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください