佐藤隆治元主審「やっぱりW杯に立ってほしい」日本サッカー界で進む審判改革…30代前半若手を次々プロ抜擢、史上最多24人に込めた狙い
ゲキサカ / 2025年2月11日 19時33分
日本サッカー協会(JFA)は今季、新たに6人のプロフェッショナルレフェリー(PR)を採用し、合計人数は史上最多の24人に達した。30代前半の若手審判員の抜擢も積極的に進め、改革は着実に進行中。Jリーグの判定精度向上に加え、世界に通用する審判員育成に向けた方針を鮮明に打ち出した。
JFAが新たに契約したのはJリーグ経験豊富な小屋幸栄主審(43)、上田益也主審(42)のベテラン2人と、長峯滉希主審(33)、高崎航地主審(32)、大橋侑祐主審(30)、道山悟至副審(30)の若手4人の合計6人。W杯南アフリカ大会、ブラジル大会で笛を吹いた西村雄一主審が昨季限りで引退したため、人数ベースでは計5人の増加となった。
JFAの扇谷健司審判委員長は6人との新規契約に際し、「経験者だけでなく、今後日本を引っ張っていく人材と例年より多く契約した」とコメント。若手4人はいずれも国際審判員にも登録されており、「10年後にはそうした人材がJリーグを引っ張ってほしい」(扇谷委員長)という次世代育成の狙いが色濃く表れる採用となった。
そうした人事の背景には、現代サッカーの高速化・ハイインテンシティ化があるようだ。ロシアW杯で第4審を務めた元国際主審で、現在は審判員の指導にあたっている佐藤隆治JFA審判マネジャーは今月上旬に行われたレフェリーブリーフィングの場で、次のように近年の審判トレンドを語った。
「世界のサッカーがインテンシティの高いサッカーが求められていて、そこを裁く審判員のフィジカル、インテンシティの高さが求められている。するとどうしてもフォーカスされるのが若い審判員になる。VARなどのテクノロジーが入っても、いかに堂々とレフェリングするかが大事になっている中で、若いというのは一つのポイントになっている」
そうしたトレンドを踏まえ、JFAでは昨年以降、審判員を担当するアスレティック・トレーナー、フィジカルコーチと専属契約を締結し、コンディション強化・調整の体制を整備。今季からはトレーニングにGPS機器を新たに導入し、ハイスピード下でのポジショニング向上をさらに進めていこうとしている。そうした中、フィジカル的にも伸びしろの高い若手審判員に“審判に集中できる”環境を用意した形だ。
扇谷審判委員長によると、こうしたPR採用の第一の目的は「Jリーグに質の高い審判員を常に供給し続けること」だ。近年、西村主審ら数々のレジェンド審判員の世代交代期に直面している中、「直近のところを強化するのも当然だが、やはり5年後、10年後を見据えて強化をしていかないといけない」という方策は急務となっている。
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