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日本温泉科学会会長に聞いた…「温泉」はなぜ「腰痛」にいいのか

日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月23日 9時26分

 腰痛が和らいだのは、C線維の閾値が上がったのに加え、筋肉や腱が熱膨張して長さが伸び、緊張が低下したこと、筋緊張を高めるγ線維の活動の減少やα運動ニューロンの抑制も関係している。なお、クギを踏んづけた時のような鋭い痛みを感じる神経は体温が上昇しても敏感なままで変化しない。

 最近注目されているのは、HSP70(ヒートショックプロテイン70)というタンパク質だ。

「種々のタンパク質を修復する働きがあります。このHSP70は温泉入浴などによる温熱刺激で誘導されることがわかっており、疲労後のリフレッシュに役立つ。それも腰痛改善につながるでしょう」

 腰痛対策に温泉を大いに活用したい。押さえておきたいポイントは?

「温泉には地域ごとにさまざまな特徴がありますが、体温上昇に関してはどの温泉も効果がある。源泉掛け流しでなくても、加温・加水でも同様です。pH値が低い酸性の温泉は肌への影響があるので出る時に洗い流した方がいいですが、そうでなければ、洗い流さない方が出浴後の体温保持効果が長く持続します」

 温泉に行けない日は湯船に湯をためてしっかり温まる。温泉より効果は落ちるものの、体温が上昇するので、腰痛対策になることは間違いない。

「『温泉のもと』のような入浴剤を使うとよりいい。赤ちゃんから高齢者まで安全に使えるよう、温泉の成分はかなり少なくなっていますが、それでも体温上昇は、水道水だけより上です」

 シャワーだけで済ませるのは、少なくとも腰痛持ちにはNGだ。

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