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鈴木亮平は肉体と精神を極限まで役に近づける「変態」なのだ【今週グサッときた名言珍言】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月14日 9時26分

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鈴木亮平(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「『変態仮面』です! ヒーローなんですから、『仮面』をつけないと」
 (鈴木亮平/フジテレビ系「だれかtoなかい」3月31日放送)

  ◇  ◇  ◇

 ストイックな体づくりが代名詞のひとつである鈴木亮平(41)。司会の中居正広に「『変態』は大変だったね」と言われて、返した言葉を今週は取り上げたい。

 2013年に公開された映画「HK/変態仮面」(配給ティ・ジョイ)は、鈴木亮平=筋肉というイメージを決定づけた作品だ。頭にパンティーをかぶり、ほぼ全裸姿。極限までぜい肉をそぎ落とした肉体美が話題となった。しかも、この役が難しいのは、普段はナヨっとしているということ。そのため、首回りの筋肉はつけないように工夫したという。

 この翌年には映画「TOKYO TRIBE」(日活)でレスラー並みのギャングを演じるため、「とにかく食べて。1日8食。ぜい肉と筋肉を同時につけ」(日本テレビ系「しゃべくり007」15年10月26日)さらに増量。この年出演したNHK朝ドラ「花子とアン」では、ほぼ通常体重まで戻した。

 鈴木が恐ろしいのは増量だけでなく、極端な減量もいとわないこと。翌15年の「天皇の料理番」(TBS系)では、病床に伏せる役を演じるために20キロ減量した。その直後には15年公開の映画「俺物語!!」(東宝)で「身長2メートル、体重120キロ」という設定のキャラクターを演じるため、首回りの筋肉を重点的に鍛え、30キロ増量。18年の大河ドラマ「西郷どん」(NHK)では、100キロ近くまで体をつくった。

「ノートをつけずに筋トレするのは、羅針盤を持たずに航海に出るのと一緒ですよ」(フジテレビ系「アウト×デラックス」14年12月4日)という彼は、理論的に56キロから98キロまで増減を繰り返しながら、肉体改造をしているのだ。

 俳優の体づくりは特殊なため、ほとんどが独学。試行錯誤をしながら行ってきた。その経験から、「俳優による俳優のための、現場での体のつくり方と見せ方」という冊子を自作したという。それを「本気の人」には渡し、情報を共有していると冒頭の番組で語っていた。現在の通常体重を聞かれた際も「分からないですね、量らなくなりました」と答え、「変態だわ……」と中居を絶句させていた。

 しかし、鈴木の役づくりは体づくりだけではない。「変態仮面」の続編(16年)公開時に「変態とは何だろう、パンティーとは何だろう。今回も自分自身と向き合い、精神面、身体面ともに極限まで突き詰めて演じさせていただいたつもり」(ナターシャ「映画ナタリー」16年2月23日)と語っていたように、精神面まで突き詰めるから、その肉体に絶大な説得力を生むのだ。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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