衆院3補選で立憲「全勝」あるか?すべてで公認候補擁立、情勢調査で優勢もネックは詰めの甘さ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月16日 14時3分
立憲民主党の泉健太代表も正念場だ(東京15区候補の酒井菜摘氏の応援で)/(C)日刊ゲンダイ
衆院3補欠選挙が16日告示された。公選法違反で有罪が確定した柿沢未途前衆院議員が辞職した東京15区、細田博之前衆院議長の死去に伴う島根1区、裏金事件の谷川弥一前衆院議員が辞職した長崎3区。28日が投開票だ。
異例なのは、政権政党の自民党が島根だけしか候補者を擁立できなかったこと。既に2不戦敗である。岸田首相が21日の選挙サンデーに島根入りする予定だが、「現状、島根も負けている。直近の調査でも立憲候補に10ポイント差以上つけられ、大きく引き離されている。ここを死守できなければ党内は岸田おろしに向け一波乱。政局は大きく動きそうだ」(自民党関係者)。
岸田政権の命運とともに、今度の補選でもうひとつ注目されているのが、「立憲民主党の3戦全勝はあるのか」だ。実は、1カ所しか候補を立てられなかった不甲斐ない自民党を尻目に、立憲だけが3選挙区すべてで公認候補を擁立した。裏金事件での大甘処分など岸田自民への大逆風を受け、政党などの事前の情勢調査で3選挙区とも立憲候補が優勢だというのだ。
「立憲の全勝はあり得るとみています。そうなったらインパクトは大きい。補選は自民VS非自民の戦い。野党は政党がたくさんあり過ぎて、これまで有権者はどこを選べばいいのかわからない状態だった。立憲が全勝すれば、自民に代わる選択肢として浮上し、存在感が増す」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
■インパクト大だが…
ただ、投票日まで10日以上あり、情勢は動く。東京15区は、日本維新の会も候補を擁立したし、かつて立憲に所属していた須藤元気・前参院議員も鞍替え出馬した。
「須藤さんと一本化の調整ができなかったのは失敗。票が分散する」(立憲関係者)
作家の乙武洋匡氏を全面支援する小池都知事は学歴詐称疑惑再燃でむしろシャカリキだ。2人の知名度で最後に議席をさらわれかねない。
島根にしても、圧倒的保守王国である。自民が本気でテコ入れしたら、どうなるかわからない。
「立憲は油断大敵。自民党は勝利への執着が強く、いざとなったら何でもアリ。シタタカです。島根では、動いていないと言われている細田前議長の後援会への働きかけを強めるかもしれません」(鈴木哲夫氏)
過去の選挙を見ても、立憲は最後の詰めが甘い。余裕をかましていると、足をすくわれる。
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