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カオスな東京15区は水面下で情報戦…岸田自民は衆院3補選で立憲の「完勝」阻止を画策か

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月19日 14時3分

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東京15区の酒井菜摘候補と演説する立憲民主党の泉健太代表(C)日刊ゲンダイ

 岸田政権の明暗を分ける衆院3補欠選挙で、東京15区には9人もの候補者が乱立。カオスな展開となっている。選挙戦は連日、各候補の街頭演説で熱を帯びているが、水面下の情報戦も激しくなっているようだ。永田町では真偽不明の情勢調査が複数、出回っている。

「ひとつは『自民党調査』と明記されていて、実施時期は先週末とある。立憲民主党の候補が、次点の日本維新の会の候補に20ポイント近く差をつけています。もうひとつは、あるメディアが先週末に実施したとされる調査で、こちらも立憲が次点の維新を10ポイント超も上回っている。ただ、世論調査で立憲の政党支持率が伸びているわけでもないし、どうにも不自然な結果です。誰かが意図的に流しているのでは、という声もある」(永田町関係者)

 自民は小池都知事がバックアップする無所属の作家・乙武洋匡氏への相乗り推薦を狙ったが、失敗し擁立を断念。「裏金自民」という最大の敵が不在の中、立憲にここまでの追い風が吹くことには違和感が残る。そもそも、候補者乱立で票が割れ、誰も当選に必要な法定得票数に届かず、再選挙になるとの見方もある。「立憲リード」の調査結果流出は、自民による策略の可能性がある。

「候補がいないとはいえ、後の選挙に生かすため、自民が定期的に情勢調査を実施しているのは間違いない。あえて『立憲リード』の調査結果を流すことで、立憲陣営を油断させる狙いがあるのではないか」(官邸事情通)

 策略が効き始めているのか、実際、立憲関係者は「15区はウチの候補で決まりだ」と余裕たっぷり。真偽不明の調査結果を流したか否かハッキリしないが、自民が立憲を狙い撃ちする動機はある。

「3補選を巡って、自民は長崎3区で不戦敗を選び、立憲の当選が確実視されている。保守王国の島根1区は立憲との一騎打ちですが、こちらも情勢は絶望的です。立憲が東京15区も制し、『3戦全勝』を許せば、次期衆院選で一気に立憲が『反自民』の受け皿になりかねません。年内解散がささやかれる中、自民としてはそうした展開だけは避けたい。15区は与党寄りの維新や乙武陣営に当選してもらった方が御しやすい。『立憲完勝』を阻みたい思惑があるはずです」(前出の官邸事情通)

 裏金自民の策略にハマってはダメだ。

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