好投続くカブス今永昇太に追い風!昨季16勝エース左腕復帰、シーズンフル稼働が見えてきた
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月9日 8時0分
今永(C)ロイター/USA Today Sports
カブス・今永昇太(30)が日本時間8日、本拠地リグレー・フィールドでのパドレス戦に無傷の6勝目をかけて登板。8回2失点と好投したが、勝敗はつかなかった。
◇ ◇ ◇
ここまで好投を続ける今永はメジャーの歴史を掘り起こしており、「初登板から先発6試合で自責点計3以下」はデーブ・フェリス(レッドソックス)が第2次世界大戦が終結した1945年に記録して以来79年ぶり2人目の偉業。「同、防御率0.78」は81年のフェルナンド・バレンズエラ(同0.33=ドジャース)らに次いで歴代4位だという。
渡米1年目ながらエース級の働きで投手陣を牽引する一方で、地元メディアからは疲労による失速を不安視されている。そんな中6日には、開幕早々に左太もも裏を痛めて負傷者リスト(IL)入りしていた左腕ジャスティン・スティール(28)が復帰。昨季16勝(5敗)のエースが戦列に戻り、ローテーションに余裕ができた。
カブスのローテは現状、今永、スティールの他、タイヨン、アサド、ウェズネスキー、ブラウンの6人。スティールは昨季、30試合のうち中4日で15試合を投げるなど短い登板間隔もいとわないワークホースで、地区優勝、ポストシーズン進出争いが熾烈になる夏場以降、中4日での登板も可能だ。
ここまで中4日で1試合投げた今永は、登板間隔について「中4日よりも中5日の方が楽、というのは絶対にある」と本音を口にしている。
DeNA時代は肩、肘など度重なる故障に悩まされ、2020年10月には左肩のクリーニング手術を受けている。昨オフの移籍交渉では左肩の故障歴を不安視されるなどケガのリスクと隣り合わせの今永にとって、スティールが復帰したことによる6人ローテは理想的なのだ。
余裕のあるローテなら今永がシーズンを通じてフル稼働するのは決して不可能ではない。
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