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宝島さん夫婦長女の複雑心境…両親殺害に関与した内縁の夫の「動き」どこまで知っている?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月9日 11時10分

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送検される関根誠端容疑者(C)日刊ゲンダイ

「空き家の中には入っていない」

 栃木県那須町の河川敷で「サンエイ商事」社長の宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)の遺体が見つかった事件。死体損壊容疑で逮捕された夫妻の長女の内縁の夫で、同社マネジャーの関根誠端容疑者(32)は警察の調べに対し、暴行現場となった東京・品川区の空き家に行ったことを否定している。

 これまでの調べでは指示役とみられる佐々木光容疑者(28)が「(関根から)金を受け取り、4月初めに遺体の処理を頼まれた」と供述している。

 佐々木容疑者は今年2月、福岡から上京。宝島さん経営の飲食店が点在する上野の通称「宝島ロード」付近でキャッチをするうちに関根容疑者と仲良くなり、「仕事」をもちかけられた。

 佐々木容疑者は関根容疑者から「遺体処理の報酬」として現金1500万円を受け取り、実行犯2人を手配した仲介役の平山綾拳容疑者(25)に1400万円を渡した。平山容疑者は900万円を自分の取り分とし、実行役の姜光紀(20)、若山耀人(20)両容疑者にそれぞれ250万円を分配している。関根容疑者以外の4人は宝島さん夫婦と面識がなく、カネ目当てで犯行に及んだとみられている。

 一連の犯行は多額の現金を用意し、佐々木容疑者に遺体処理を「委託」した関根容疑者が計画したとみられている。一緒に暮らしていた宝島さん夫婦の長女は、どこまで「旦那の動き」を知っていたのだろうか。

「長女はあくまで被害者遺族であり、身柄を拘束されていないことから、逃亡や証拠隠滅、自殺の可能性はないという判断です。事件への関与が疑われれば、関根と一緒に話を聴かれているはずです。関根に関しては事件発生後の早い段階から関与が疑われたため、長女も不信感は抱いていたと思われます。実際、他に黒幕がいるという一部の報道について『黒幕って関根のことでしょうか?』と不安を漏らしていたそうです」(捜査事情通)

■上納金増額要求が引き金に

 那須町で発見された遺体の身元が宝島さんだと判明したのは、4月16日のこと。関根容疑者は経営者不在の中、即座に休業を決定。休業中、仕入れ業者と連絡を取り、今後は自らが窓口となり、店舗経営を続けることを伝えている。

 1週間後に体制を整えてすべての飲食店を再開させ、店頭に<今後は経営体制を一新し、新たな取り組みやサービスを通じて、より良い飲食体験を提供できるよう努めてまいります>というお知らせを掲示した。

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