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「ダウンタウン超え」の評も飛び出す千鳥に“アキレス腱”はあるのか レギュラー10本超の「我が世の春」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月10日 9時26分

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千鳥の大悟(左)とノブ(C)日刊ゲンダイ

 この春の改編で、最も躍進した芸人といえば、千鳥(ノブ・44、大悟・44)の2人をおいて他にいない。

 今春からは、フジテレビ系で「千鳥のクセスゴ!」「千鳥の鬼レンチャン」「火曜は全力!華大さんと千鳥くん」の3つのレギュラーに加え、8年ぶりに復活した「すぽると!」にも出演。さらに松本人志の活動停止を受け、「酒のツマミになる話」のMCに大悟が就任。日本テレビ系では、2本の大悟の新番組「大悟の芸人領収書」「開演まで30秒!THEパニックGP」がスタート。「テレビ千鳥」(テレビ朝日系)や「ぴったり にちようチャップリン」(テレビ東京系)も継続中で、現在、コンビとピン合わせてレギュラー番組は10本以上ある。

 まさにテレビをつければ出演しているという状態だが、松本問題で失速した“ダウンタウンを超えた”という業界評もあるという。

 発売中の「FLASH」は、そんな千鳥のノブが都内屈指の高級エリアに、3億8000万円のローンを組んで170平方メートルのマンションを購入したことを伝えている。さらに、テレビ番組の企画で1000万円を超える白いベンツのオープンカーを購入した後も、260万円のロレックスや100万円近いビンテージのデニムを購入しているという。

■テレビと劇場へのこだわり

“超ミーハー金満体質”のノブだが、テレビマンからの信頼は厚く「困ったときの千鳥ノブ」という合言葉で重宝されているという。

 一方、相方の大悟も、テレビマンからの評価は上々のようだ。

「昔かたぎの芸人の雰囲気ですが、下っ端のスタッフにも自然体で接し、おごったところが全くない。スタッフからの評判はいいです」(バラエティー関係者)

 歌手の研ナオコ(70)も、4日放送の「川島明 そもそもの話」(TOKYO FM)で、川島に“天才だと思う芸能人”について問われ、大悟についてこう語った。

「あの子はね、演じる側でもあるけど、一歩引いて、俯瞰で自分たちを見てるんだよね。だから、演出家としてもあの子はいけるタイプ。で、いい子じゃない」。さらに20年に死去した志村けんの名前を挙げ、「似てるし、やっぱり大悟はけんちゃんに可愛がってもらってたんで、いろいろ勉強になったんだと思います」と語った。

 千鳥の躍進について、お笑い研究家の鈴木旭氏は、こう話す。

「どんな相手でも、うまく場を回して盛り上げる職人だなと感じます。最近は、若手時代の苦労を語ったり、賞レースなどの舞台裏を見せる番組が多い中、千鳥はそこに手を出さないしユーチューブもやらない。『チャンスの時間』のような配信番組にも出演していますが、基本はテレビと劇場にこだわって支持され続けているのがすごいなと思います」

 まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだが、そこに死角はないのか。

「今後も活躍は続くと思いますが、世間が不用意な発言に対して年々厳しくなっているのも事実です。また、関係性ができていないままイジると共演者から苦情が出ることも考えられます。例えば『千鳥の鬼レンチャン』のサビだけカラオケで懸命に歌うほいけんたさんに対して“変態サラリーマン”と表現したりする容姿イジリは今後難しくなるかもしれません。ただ、個人的には批判を恐れずギリギリを攻めて笑わせ続けて欲しいです」(鈴木氏)

 ギリギリを攻め続けると同時に、今どき、一発退場となる“不倫スキャンダル”などが飛び出さない限りは、「我が世の春」は当分続きそうだ。

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