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優勝圏内に11力士も…琴桜は今場所勝たなきゃいつ勝つの? ライバルことごとく不在の大幸運

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月24日 9時26分

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琴桜(C)日刊ゲンダイ

 ここまでお膳立てが整っているのだから、「大関の責任を果たせませんでした」は通らない。

 突出した力士がおらず、どんぐりの背比べが続いている大相撲。昨23日は2敗で単独トップだった湘南乃海に土がつき、3敗4人、4敗7人と、優勝圏内に11人もの力士がひしめく混戦となっている。

 そんな中、3敗をキープし、初賜杯を期待されるのが、今場所からしこ名を祖父と同じにした大関の2代目琴桜(26=写真)だ。12日目は若元春に一方的に攻められて投げられるも、相手のヒザが先に土俵につき、かろうじて勝利。決まり手は「すくい投げ」も、実質、若元春の自滅である。

 今場所の琴桜は「運」に恵まれている。これまで2戦2敗の朝乃山がケガで初日から休場。8戦全敗の天敵、横綱照ノ富士と、4勝7敗と分が悪かった大関貴景勝も、2日目から休場した。

 苦手としている3力士がいない上、過去4勝3敗の宇良、7勝6敗の翔猿という難敵も下し、極め付きは「相撲で負けて勝負に勝った」この日の取組である。まさに追い風が吹いているといっていい。

「今場所は消極的な相撲が多く、『さすが大関』と思わせるような相撲があまり見られない。迷いがあるのか大関の重圧を感じているのか、相手の出方を見るような中途半端な立ち合いも多い。それでも今の土俵の中では地力がある方だし、土俵際での逆転を得意としているので勝ちは拾えている。横綱不在である以上、大関が最後まで優勝争いに絡むのは義務というか、綱とりを目指すなら、今場所スッキリ勝ち切らないとダメですよ」(角界OB)

 本来ならば終盤で当たるはずの照ノ富士や貴景勝はすでにいない。大混戦になっているのはどの力士も決め手を欠いているから。悲願の初賜杯、来場所の綱とりに向けてこれ以上のチャンスはないはずだが……。

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