1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

八代亜紀「実は、お酒はあまり飲めない」弟分・新田純一が明かす意外な素顔と最期の様子【その日その瞬間】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月3日 9時26分

 この時も早朝から移動や撮影で疲れ、翌朝も早いのに、夜の食事会を終えると、プロデューサーやADら10人以上を自分のホテルの部屋に呼んでコンビニで買ったお酒やつまみで大宴会を開いてくれました。「○○くん、ちゃんと飲んでる?」って若い子たちにまで声をかけて。

 八代さん、実はお酒はあまり飲めないんですよ。お酢が好きで持ち歩いていろんなものにかけて食べていましたね。1週間前まで、そんないつもと変わらない八代さんだったのに、突然、入院なんてビックリしました。病室への面会は社長やマネジャーなど、ごく一部の人だけ。聡子は入れましたが、僕は入れなかったので、僕は聡子の手助けをしたり、「ムーンラウンジ八代」の留守番(代役)を務めさせていただいたりしました。

 八代さんが入院していたのは病院の特別室。入院当初は出された食事を食べ、治療に努めていました。でも、やはり飽きるんでしょうね。八代さんが「コーンスープが飲みたい」と言い始め、本当はいけないのですが、僕が買って持って行くように。病室には聡子が届け、駐車場にいる僕が病室の八代さんと携帯のテレビ電話で話したこともありました。

 八代さんは地方公演などで新幹線に乗る時はいつも崎陽軒のシウマイ弁当を食べていたので、11月末には「シウマイ弁当が食べたい」とも。聡子が買って持っていくと普段は小食の八代さんが完食したと。聡子によると翌朝も「お腹がすいた」と目覚めたくらい。

 ですから、てっきり回復に向かっていると思っていたんです。テレビでニュースやバラエティー、ゴルフ番組などをご覧になっているほどだと聞いていましたし。

 ところが、12月30日に社長さんから「危険な状態なので急いできてください」と連絡が入りました。僕が聡子を車で送り届けたら「新田さんも上がってきてください」と言われ、急いで病室に入りました。ベッドに横たわり目を閉じている八代さんに、みんなで「頑張って」などと口々に声をかけたのですが、かないませんでした……。

 翌日の大晦日、みんなで八代さんのご自宅に集まり、八代さんに献杯しました。こんなにあっという間に逝かれるとは思いもしなかったので、もう嘘なのか本当なのかわからない感じでした。そんな思いが何日も続きましたね。

 八代さんは生前、聡子に「最後まで私をキレイに見えるようにお願いね」「棺には大好物の焼き芋を入れてね」と冗談交じりで話していたそうです。まさか本当にそうすることになるなんて。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください