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体操金メダリスト塚原直也さんは不動産会社の嘱託社員 体操クラブの総監督を辞したワケ(あの人は今)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月3日 9時26分

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塚原直也さん(C)日刊ゲンダイ

【あの人は今こうしている】

 塚原直也さん(46歳)

 パリ五輪が近づいている。日本のお家芸・体操にも期待がかかる。2004年のアテネ五輪では、日本は男子団体総合で28年ぶりに金メダルを獲得した。そのときのメンバーの1人が塚原直也さん。父・光男さんと、史上初の親子金メダリストとしても話題になった。塚原さん、今どうしているのか。

  ◇  ◇  ◇

 塚原さんに会ったのは、立川駅から車で約10分の不動産会社「立飛ホールディングス」本社会議室。元フィギュアスケート選手・浅田真央の「MAO RINK」を建設していることで知られる会社だ。

「2年前、朝日生命が体操事業への協賛を終了したので、体操クラブの総監督を務めていた僕も退任し、ここの嘱託社員に迎えていただきました。といっても、僕は不動産の仕事ではなく、体操の指導や普及に努めているのですが」

 塚原さん、まずはこう言った。差し出された名刺を見ると、肩書は「地域貢献推進室 体操ディレクター」となっている。

「立飛は地域貢献として、会社の敷地にアリーナやドームを建設し、大相撲やバスケなど、いろんなスポーツの支援をしています。それで、前職時代、全日本シニア体操クラブ連盟の理事長の父と一緒に、『アリーナ立川立飛』でシニア大会を開催させていただくお願いをしに、たまたまここへ来たとき、朝日生命後の僕の行き先についても相談させていただきました」

 しかし、朝日生命体操クラブを運営してきた塚原体操センターは存続している。両親の運営する塚原体操センターの仕事に専念する考えはなかったのだろうか。

「今までとまったく違う環境に身を置きたい、と思ったんです。日本体操協会の仕事はしないのか? 両親のゴタゴタを見聞きしていたので、遠慮させていただいています(笑)。僕は38歳で現役を引退して指導者になり、指導を追求したい思いは強いのですが、ずっと体操だけをやってきたので、一般社会常識を身につけたい気持ちもありました」

 立飛に来てから、挨拶の仕方や名刺の渡し方など、基本から学んだ。

「最初は、何をどうすればいいかもわからず戸惑いました。執行役員に、アテネ五輪で実況をされた刈屋富士雄元NHKアナウンサーがいらっしゃり、僕の上司なので、刈屋さんや同僚の方、知り合いらに、少しずつ教えてもらいました。パソコンもほとんどいじったことがなかったので、体操の普及活動や指導の報告書を作るのにも、まだけっこう時間がかかってしまいますね。でも、新しいことを始めるのはドキドキして楽しいですよ」

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