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伝説のサラリーマン投資家 日本株はバブルと呼ぶには程遠い「儲けるチャンスは大あり」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月3日 9時26分

 ──シニア層がやってはいけない投資術があればお願いします。

 シニア層で一番大事なことは、これまで蓄積してきた資産を奪われないようにすることです。悲惨さの順番で言うとこうです。

(1)未公開株への投資。投資した金額はゼロになります。丸損です。いわゆる「儲け話」もこの類いで、返ってくるお金は一銭もないことを覚悟しとくべきです。

(2)金融機関が勧める「仕組み債」。これは儲けがわずかで損がどでかい商品です。大体目安として返ってくるお金は投資金額の半分程度だと覚悟しといてください。

(3)金融機関が勧める「手数料のバカ高い商品」。相場が良ければ損することは少ないでしょうが、相場次第で投資金額の半分を失うようなリスクはあります。それプラス、勝っても負けてもバカ高い手数料を取られます。典型的なぼったくり商品が「ファンドラップ」(ラップ口座)です。

PC(web)を使いこなせないとダメ

 ──個人投資家の投資対象として、TOPIXのETFは選択肢の一つのようですが、そのメリットをもう少し詳しく教えてください。

 なんといっても手数料が安く(ほぼゼロ)、日本株に投資できることです。日本株はこれまで急騰してきましたが、まだ割安で金利がゼロに近い預金より有利だと私は思っています。世の中では「オルカン」(オール・カントリー)がはやっているようですが、こっちは全世界の株式に格安な手数料で投資できるとても優れた投資信託です。でも為替リスクがあり今は円安なのでかまいませんが、将来円高になると為替面で損失が発生します。

 ──新NISAへの投資は初心者も多いようですが、投資初心者が注意すべき点はどのあたりですか。

 私の理解では新NISAで買える商品は金融庁がちゃんと精査しており、極端なぼったくり商品は排除されていると思います。それでも金融機関の人と相談すれば比較的手数料の高い商品を勧められるでしょう。基本金融を学ぶためにはパソコン(web)を使いこなさないとダメです。PC(web)を使いこなさないと、どうしても仲介人が存在することになり、手数料を取られる羽目になります。70代でPC(web)がうまく使えないという人は投資など考えるべきではないと思います。「カモ」になるだけですから。もちろんPC(web)の中は詐欺であふれかえっています。できるだけ若いうちから金融のリテラシーを上げていかないと、シニアになってから投資どころではなくなります。

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