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練習試合で大学生に股抜きされて「俺、終わってるな」と引退を決意【流浪のファンタジスタ 松井大輔が激白】#1

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月11日 7時0分

練習試合で大学生に股抜きされて「俺、終わってるな」と引退を決意【流浪のファンタジスタ 松井大輔が激白】#1

横浜FC時代、三浦カズ(右)と松井大輔(C)Norio ROKUKAWA / Office La Strada

【流浪のファンタジスタ 松井大輔が激白】#1

 日本代表最多152試合出場の遠藤保仁(G大阪コーチ)を筆頭に、8年間代表主将を務めた長谷部誠(フランクフルト)、歴代3位の代表50ゴールの岡崎慎司(シントトロイデン)と2024年は大物サッカー選手の引退が相次いでいる。彼らと10年南アフリカW杯を共闘し、カメルーン戦で本田圭佑の決勝弾をアシストした松井大輔も、この2月に現役生活にピリオドを打ち、新たなスタートを切った。欧州を漂泊した希代のファンタジスタの24年間のフットボールライフを振り返る──。 

  ◇  ◇  ◇

「引退の仕方っていろいろあると思うけど、インスタで発表するのも新しいかなって」

 2月20日の夜、長年の盟友・大久保嘉人(解説者)と元女子レスリング日本代表の吉田沙保里と突如としてインスタライブを開き、電撃的な引退発表を行った。日独両国でじっくりと引退会見を開いた長谷部、動画で「バイバイ」とアッサリ去った遠藤とは異なる区切りのつけ方を見せた。

■眠る場所を探していた

 鹿児島実業高から00年にJ京都入りした頃から、自然体のスタイルは変わっていない。

「カズ(三浦知良)さんは『グラウンドで死ねればサッカー選手として万々歳』と言い続けてますけど、僕も長い間『眠る場所』を探していたのかも知れない。正直、36歳くらいからは、持ってる能力の70~80%しか出せなくなっていましたから。余力でやってた状態ですけど、それでもオファーがあるなら、やっぱりサッカーがしたい。相手を抜いたりとか、ちょっとでも輝ける時間があるのなら、ピッチに立ちたいと思って続けてきました」

 コロナ禍の20年にベトナム1部・サイゴンFCに赴いた際にも、こう語っていた。40代に突入して徐々に体が動かなくなる中、23年シーズンを迎えることになった。

 昨季在籍したJ3・YSCC横浜は、ポーランドリーグのオポーレで苦労を分かち合った星川敬監督体制でスタート。コーチ的な役割も担いつつ、選手との二刀流でシーズン前半を戦った。

 だが、その星川監督が8月に成績不振で更迭され、倉貫一毅現監督が就任した直後にショッキングな出来事に直面した。

「雨の日の練習試合で大学生に股抜き、されたんですよね。1回目はボールと一緒に削りにいったけど届かなくて、相手は2回目もやってきた。その時点で『松井大輔、もう終わってるな』と痛感しました。大学生に股間を通された時点でプロじゃないからね」

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