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フリーアナ生島ヒロシさん「人生はラグビーボールみたいなもの」【私が生きるクスリ】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月16日 9時26分

 TBS時代にマンションを買い、その後、我が家をぶっちゃけ4億円で買いました。ワンルームマンションの投資もブームで、ワンルームも4つか5つあった。この事務所のマンションもおそらく住人の中でも一番高い1億6000万円で買っています。不動産は7億円近く。それから同級生のディーラーが「資産を増やしてやる」というのでいろいろ付き合って買ったら、増えるどころか減っちゃうじゃないかって(笑)。お金は借り入れでやったわけじゃないけど、一時は借金が10億円近かった。

 バブルがハジけ、ワンルームマンションは全部処分し、借金の残りも返済して事務所と自宅だけはキープしました。バリバリ稼いだ時も使える余裕はなくていっぱいいっぱいだった。随分ムチャしましたね。

 最近は僕のことをアナウンサーの憧れのモデルと言ってくれる人もいます(笑)。局アナから独立、フリーで活躍し、事務所にはいろんなタレントさんが入ってくるようになり、経営者としての顔を持ち、つねに新たなチャレンジをして、寄席の舞台で漫才までやっている、なんて。

 でも、僕はアナウンサーとしては正統派じゃなかったんです。あの時のTBSは3人しか採用しない予定だったのに、4人目で僕を採った。正統派じゃないけど、当たるも八卦で、変わり種を採っておこうかという、ユニーク枠です。今では正統派はキャリアを終えているのに、なぜか僕だけ最後まで行き残っています。人生は本当にわからないものです。

 ある程度の年になってわかったのは人生はラグビーボールみたいなものということです。どっちに転ぶかわからない。それでも、ピグマリオン効果というギリシャ神話の発想があるじゃないですか。他者から期待されるように、それを信じてやってきて、全部とは言わないけど、いい形で仕事をやってくることができたということだと思います。

 老後については、年金で暮らせるという発想でリタイアして、のんびり人生を終えるという昭和の成功事例、シナリオがこれまでありました。でも、そういう時代ではなくなったので、もっと金融リテラシー、マネーのリテラシーを高めていかないといけない。

 老後の資金2000万円と言われていますが、それを決める会議に出ていた人に聞いたら実際はもっと上だったそうです。

 実際の話、それをストックして貯めておくのは大変だけど、フローのお金が入ってくればなんとか生活はできる。

 年金が国民年金か厚生年金かでだいぶ違ってくるけど、プラスアルファで働き続けられるシミュレーションをし、75歳くらいまで働き続けられればなんとかなるんじゃないか。

 僕なら机上の空論で考えるより何でもいいから、お金が入ってきて年金の足しにするという発想で働きますね。それには個人経営者として仕事に参加していくようにやっていくのがいいと思います。本でもそのメリットは書いています。

 楽しみながら働けるだけ働く。昔みたいに上司の顔色をうかがったりせずに。それが大切です。

(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)

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