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梅雨のだるさ…不調の原因は首にあり「やる気が出ない」が6割、「対処法わからず」5割

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月27日 9時26分

梅雨のだるさ…不調の原因は首にあり「やる気が出ない」が6割、「対処法わからず」5割

仕事は休めない…(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 だるくて、やる気が出ない──。日本列島はようやく梅雨入りし、ジメジメとした暑さが続く。そんな天気の影響か、気持ちの問題なのか、生活や仕事にブレーキがかかりやすい。どういうことなのか。

  ◇  ◇  ◇

 梅雨の体調について調査結果を発表したのは、食品大手の明治だ。働く20~60代の2000人を対象に「梅雨時期の体調に関する困りごと」を質問したところ、最多は「やる気が出ない」で59.6%だった。以下、「不調に対する対処法が分からない」(48.7%)、「不調を感じる」(48.1%)、「仕事のパフォーマンスが下がる」(41.9%)と続く。

 この時季のだるさが生活や仕事に影響していることを裏づける結果となっているが、つらくても仕事はなかなか休めていない。全体の7割は「体調を崩しても隠して勤務した」。中でも30代女性はその傾向が強く、81%に上った。周りに理解されにくい症状で仕方なくガマンしているのか、厳しさを増す人手不足がそうさせるのか。真相はともかく、この時季特有のつらさを押して仕事に向き合っていることがよく分かる。

「強いだるさは、自律神経のバランスが崩れていることによる典型的な症状です」

 こう言うのは、東京脳神経センター理事長の松井孝嘉氏だ。

 松井氏は2022年、交感神経と副交感神経からなる自律神経のうち、特に副交感神経の異常が難治性うつにかかわっていることを突き止め、世界で初めて国際医学ジャーナル「BMC」に投稿した。自律神経治療の第一人者だ。松井氏が続ける。

「自律神経は、交感神経と副交感神経がセットになって、心臓の動きや消化・吸収、体温調節、血流などのほか、精神状態も含めて、体のすべての機能をうまくコントロールしています。そのバランスが崩れると、当然、症状は動悸、めまい、息切れ、手足の冷え、頭痛、不眠、イライラなど幅広く見られますが、中でも特徴的なのは全身の倦怠感です」

■気圧や気温の差で悪化する

 では、なぜこの時季にだるさが悪化しやすいのか。松井氏に対策を含めて詳しく聞いた。

 まず、この時季の要因として大きいのは、気圧差と気温差だ。

 梅雨の前後は梅雨前線の影響で大気が不安定で気圧が乱高下する。一方、GWくらいのカラッとした気候からジメジメと暑い梅雨モードになると、自宅やオフィスでは少しずつエアコンを使い始め、夏の到来とともにエアコン全開になる。室内と屋内の気温差も大きい。

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