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タレント見栄晴さん「嫁にステージ4のがんと言ったら我に返り涙が溢れた」【その日その瞬間】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月30日 16時58分

タレント見栄晴さん「嫁にステージ4のがんと言ったら我に返り涙が溢れた」【その日その瞬間】

見栄晴さん(C)日刊ゲンダイ

【その日その瞬間】

 見栄晴さん(57歳/タレント)

  ◇  ◇  ◇

 下咽頭がんのため休養し、4月に復帰を果たした見栄晴さん。がんを宣告された瞬間や手術をせずにステージ4からの完治を目指している今の思いを聞く。

 2年ほど前から喉に魚の骨が刺さったような痛みを感じていたんです。たばこも酒もかなりやるので、そのせいかなと気にせずにいました。昨年末から痛みがきつくなったので、年明けの1月10日に耳鼻科で診てもらったら、喉の写真を撮った時点で「うちの病院で診られる状態じゃない」と言われました。「がんの疑いがある」と。

■手術をすると声が出なくなるので抗がん剤と放射線治療を

 大きい病院を紹介されたのですが、予約は自分で取らなければならないと言われ、帰り際、看護師さんから「予約がなかなか取れないかもしれませんから『がんだと思うので早急に予約をお願いします』と言ってください」と言われて。耳鼻科の方たちはがんだと確信していたんでしょうね。

 その病院は翌日の11日に予約が取れて、カメラで撮影した担当医の先生に「がんの可能性がかなり高いです」と言われ、がんだった場合どのような治療法があるかを僕から聞きました。

 手術か、抗がん剤治療と放射線治療のどちらか……。手術だと声帯を取って声が出なくなるということなのでその選択肢はない。「もしがんの場合は抗がん剤と放射線治療でお願いします」とはっきり伝えました。

「僕はテレビに出る仕事をしているので声が出ないのは困るんです。タレントの見栄晴といいますが、先生はご存じないですか」とマスクを取ったら「すみません。知りません」と(笑)。まあ、若い先生でしたから。

 芸能界で長年やってきて声の大切さを説明し、納得していただきました。

 検査結果が出た18日は僕のターニングポイントです。大きな病院ですから、受け付けを機械で済ませるのですが、耳鼻科に何時に行くなど予定が印刷された紙が出てきて、「放射線科○時」とも書いてあった。その文字を見た時に「やはり、がんなんだ」と実感しました。

 耳鼻科で、担当医の先生と部長もいらして、「下咽頭がんのステージ4です」と宣告されたんですけど、最初に耳鼻科に行ってからわずか1週間でしたし、受け止める余裕がなかったですね。抗がん剤と放射線の治療の説明を受けている間も頭は真っ白でした。

 次に放射線科に行き、手術しない理由を再度話して、マスクを取ると女性の先生は僕のことを知ってくれていて納得してもらえました。

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