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扁桃腺がパンパンに詰まった小瓶を見せられて…徳永ゆうきさん扁桃炎での手術を振り返る

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月1日 9時26分

■「声が明るくなった」と評判

 術後は順調に回復しました。すごいと言われていた痛みも、設定を高くし過ぎていたせいか、耐えられないほどではありませんでした。看護師さんたちは「痛み止めがありますから痛かったらすぐ言ってくださいね」と何度も心配してくれたんですが、「そこまでじゃないな」と思っているうちに、結局、痛み止めを使うことなく終わりました。

 先生からは「もし傷口のかさぶたが変な取れ方をして出血すると、止血手術でさらに入院が延びる」と聞かされていましたが、それもなく予定通り1週間で退院できました。

 水のような重湯から始まった病院食も、日に日にご飯に近くなっていきました。といっても、退院の日まではおかゆでしたけど……。退院後もしばらくは揚げ物禁止で、とにかく傷口にキズを与えないこと、出血しないよう血圧だけは注意していました。

 気になるのは声ですよね。術前の先生のお話では「歌へのデメリットはありません。逆に口の中の空間が広くなるので声が明るくなりますよ」とのことでした。実際、退院してすぐに父親に電話をしたら、「声、高くなったな」と言われました。久しぶりに会ったマネジャーからも「明るくなった」との評価。自分ではよくわからないのですが、ファンの方からも「明るくなった」「透き通ってる」という声が多くてホッとしています。

 じつは術前と術後に童話を朗読して声のデータを取ったんです。周波数に特に変化はありませんでした。だから、数値的には声は高くなっていないんです。ただ、ひと呼吸でどこまで延びるかというデータでみると、どの声も6~8秒延びました。あの小瓶2つ分の腫れがなくなっただけで8秒も息が延びるとはびっくりです。

 歌は毎日、先生に喉の状態を見てもらいながら、本域で歌っていいという許可が下りるまで、徐々に慣らしていきました。声の出しづらさなどは一切ありません。むしろ自分の感覚としては裏声が出しやすくなりました。演歌で裏声はあまり使わないのですが、オリジナル曲で裏声を使う曲がありまして、いつも苦戦していたんです。本当に苦手で……。それがスムーズに出るようになったことは明らかな変化です。手術は怖かったですが、決断も大事だなと気づかされました。

 退院後は少しお休みをいただいてから、復帰一発目の歌のお仕事はなんと、クリスタルキングさんの「大都会」を歌唱することでした。台本を見て「なんであんな高い曲!?」と驚きましたが、結果的に自分は下のパートでハモる役だったので助かりました(笑)。

(聞き手=松永詠美子)

▽徳永ゆうき(とくなが・ゆうき) 1995年、大阪府出身。「NHKのど自慢チャンピオン大会2012」でグランドチャンピオンになり、翌年に「さよならは涙に」で全国デビュー。2014年には日本レコード大賞の新人賞を受賞した。鉄道ファンとして知られ、バラエティー番組にも多数出演。役者としてドラマや映画でも活躍している。

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